【本日注目の通貨ペア】米ドル/円:雇用統計待ちの押し目はチャンス

 ドル/円は今月2日に125円台にワンタッチして約12年半ぶりの高値を付けたが、その後は123円台後半から124円台半ばでもみ合っている。  ここからの相場展開が、反落に向かうのか、もしくはさらなる高みを目指して上昇を再開するのか、あるいはこの水準で膠着してしまうのか、今まさにその分岐点に差し掛かっていると言えそうだ。  そうしたドル/円相場の目先的な方向性のカギを握るのは明日の米5月雇用統計であろう。もっとも、5月雇用統計の結果が多少弱めでも、最早FRBによる年内利上げの方針が揺らぐ公算は小さいという点を考慮に入れると反落シナリオは採用しにくい。  イエレン米FRB議長は、冬場の景気減速は一時的な特殊要因によるものとした上で「年内の利上げ開始が適切」との考えを示している。5月雇用統計が「まずまず」の結果なら利上げ期待が剥落する事はないと見られ、上昇再開か悪くとも横ばいのシナリオが描けるとするならば、ドル/円の押し目は買いの好機と言える。  本日の東京市場も含めて、これまで3日連続で123円台後半で下げ止まっているのは偶然ではないだろう。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル/円は今月2日に125円台にワンタッチして約12年半ぶりの高値を付けたが、その後は123円台後半から124円台半ばでもみ合っている。
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2015-06-04 18:00