日経平均は89円安でスタート、欧米株安の流れを引き継ぎ売り先行
5日の日経平均株価は前日比89円43銭安の2万398円76銭と反落で取引を開始した。長期金利の上昇を受けた欧米市場の下落を嫌気し、売り先行の展開。また、前日は上海市場の急落に連れ安していることから引き続き同市場への意識も強く、海外市場の影響を受けやすい相場となっている。今晩に米雇用統計の発表を控えて、朝方の動きが一巡した後は様子見ムードとなる展開も予想される。
個別では、米グッドイヤーとの提携解消について合意した住友ゴム工業 <5110> や、15年7月中間期の業績予想を上方修正するも通期は据え置いた積水ハウス <1928> が下落。大手証券が投資判断と目標株価を引き下げた大正製薬ホールディングス <4581> 、東洋インキSCホールディングス <4634> 、旭化成 <3407> なども売られている。
半面、モノクローナル抗体を用いた研究用試薬が販売開始となたアールテック・ウエノ <4573> や、米社とリチウムイオンバッテリー向けセパレータの供給契約を延長したダブル・スコープ <6619> が買い先行。第1四半期営業利益は10.1%増となったモロゾフ <2217> や、先進技術に基づく運用事業を開始するオリコン <4800> も上昇している。(編集担当:松浦直角)
5日の日経平均株価は前日比89円43銭安の2万398円76銭と反落して取引を開始。
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2015-06-05 08:45