タイ高速鉄道計画・・・日本に学ぶべき「営業アプローチ」=中国メディア

 中国メディアの新華社は5日、日本とタイがこのほどバンコクとチェンマイを結ぶ路線について新幹線方式を採用することを前提に、事業の採算性などを調査する覚書を交わしたと伝え、「中国高速鉄道は競争相手に学ぶべきである」と論じた。  記事は、タイがバンコク-チェンマイルートにおいて新幹線を導入する可能性が高まったことについて「競争相手の成功は決して一朝一夕のものではない」とし、日本がタイと約20年にわたって関係を構築してきたことともタイが新幹線導入に傾いた一因と指摘した。  さらに、タイのパンヤピワット経営大学の関係者の話として、「覚書の締結から高速鉄道の建設まではまだ道のりは長い」とし、実際に新幹線の導入が決定するかは経過の観察が必要だと論じた。また、中国が進める「一帯一路」戦略は中国の「ひとりよがり」ではなく、他国との協力のうえで推進するものであると伝え、「他国に対して寛容となり、競争相手に学ぶ度量が必要」と論じた。  続けて記事は、日本は民間を活用した協力推進に長けていると伝え、さらに政府開発援助やアジア開発銀行といった切り札を織り交ぜながらプロジェクトを有効に受注、推進していると伝え、「中国も日本に学ぶべきだ」と指摘した。  さらに、日本はタイの高速鉄道市場で一定の足場を築いたとしつつ、「中国も現行のルートだけでなく、ほかのルートについても提案を行い、まずは事業化調査から行えるよう提案すべき」と主張。また、タイの大手企業もタイ高速鉄道プロジェクトに参加・投資の意向を示していると伝え、中国企業はタイ企業との連携という切り口からも中タイ高速鉄道の協力を推進すべきだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新華社は5日、日本とタイがこのほどバンコクとチェンマイを結ぶ路線について新幹線方式を採用することを前提に、事業の採算性などを調査する覚書を交わしたと伝え、「中国高速鉄道は競争相手に学ぶべきである」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-06-05 12:15