日経平均終値は27円安、欧米株安につられるも後場急速に下げ渋る
5日の日経平均株価は前日比27円29銭安の2万460円90銭で小幅反落となった。前日の欧米株安を引き継いで朝方から軟調に推移し、午前10時半頃には125円安まで下落。売り一巡後は、今晩の米雇用統計を控えて積極的に仕掛ける動きが少なく、狭い値幅での推移が継続した。その後、午後2時過ぎから急速に強含み、一時は下げ幅を7円まで縮小する場面も見られた。
個別では、第3四半期業績は増益となるも低い進ちょく率が悪材料視された綜合臨床ホールディングス <2399> や、通期業績予想の据え置きが嫌気された積水ハウス <1928> が下落。感染症予防の関連銘柄として前日まで4連騰していた日本エアーテック <6291> や、中間期の決算発表をきっかけに利益確定が先行したクミアイ化学工業 <4996> も売られた。
半面、対戦ゲームのグリー <3632> 向け配信を決定したクルーズ <2138> や、出資先からの分配金受領の見込みを発表したフィンテック グローバル <8789> が上昇。東工大との歩行支援用ロボット開発が報じられた菊池製作所 <3444> や、米社とリチウムイオンバッテリー向けセパレータの供給契約を延長したダブル・スコープ <6619> も買われた。
業種別では、保険、その他金融、銀行などが下落。一方、陸運、空運、食料品は上昇した。(編集担当:松浦直角)
5日の日経平均株価は前日比27円29銭安の2万460円90銭で小幅反落となった。
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2015-06-05 14:00