[ベトナム株]長大、バイオトイレを初受注、統一鉄道車両に導入
株式会社長大(東京都中央区)は、排水処理設備製造を手掛けるP.E科学技術株式会社(Petech Science Technology Corporation)との間で、ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)が発注するパッケージGS2B(ハノイ市とホーチミン市を結ぶ南北統一鉄道の座席車や寝台車など190車両380台)の対象車両の一部にバイオトイレを導入することで合意した。
さらに、長大、P.E、環境技術研究所及び長大グループの長大基礎地盤ベトナム社(Chodai & Kiso-Jiban Vietnam Co., Ltd.=CKJVN)は共同で、同じくVNRが発注予定のパッケージGS2A(ハノイ市と西北部ラオカイ省や南中部沿岸地方ダナン市などの観光都市を結ぶ路線の283車両566台)の対象車両の一部にバイオトイレを含む環境配慮型トイレを導入することで合意し、6月中旬にもVNRとの間で正式に契約を締結する。
同事業は、これまでトイレ排水を未処理のまま垂れ流し、沿線周辺の環境に大きな被害をもたらしていた鉄道車両にバイオトイレを導入し、水環境・衛生環境の改善を目指すもの。2011年2月には、同社とVNR、環境技術研究所がこれに関する覚書を締結している。
同事業で導入するバイオトイレは、水を必要とせず臭いが発生しないことに加えて、様々な場所に設置できるという利点がある。現地で調達できるオガクズを用いてスクリューで撹拌した後ヒーターで加温し、し尿に含まれる腸内細菌とオガクズ内に生息する微生物の働きを活性化することで糞尿を処理する仕組みだ。
同事業は2011年度に、日本の環境省の「アジア水環境改善モデル事業」に採択され、翌年度には中小企業庁の「グローバル技術連携支援事業」に採択された。4年以上にわたる調査・実証試験を経て、6月より製品製造及び車両への艤装(ぎそう)工事を開始し、年内にも運用を開始する見通しとなっている。(情報提供:VERAC)
株式会社長大(東京都中央区)は、排水処理設備製造を手掛けるP.E科学技術株式会社(Petech Science Technology Corporation)との間で、ベトナム鉄道総公社(Vietnam Railways=VNR)が発注するパッケージGS2B(ハノイ市とホーチミン市を結ぶ南北統一鉄道の座席車や寝台車など190車両380台)の対象車両の一部にバイオトイレを導入することで合意した。
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2015-06-05 17:30