中国の自動車産業に「伸びしろ」?・・・要は「政府次第」だ!

中国メディアの太平洋汽車網は6日、ドイツ最大の鉄道会社であるドイチェ・バーンが今後、中国の鉄道関連メーカーから鉄道車両や部品を購入する計画だと発表したことに対し、中国自動車産業は「中国高速鉄道の成功事例から学ぶべき」と論じた。
記事は、鉄道産業も自動車産業も同じ中国の製造業であるというのに、「自動車産業はなかなか思うように発展できていないのが現状」と指摘し、中国高速鉄道の成功事例が中国自動車産業に与えた啓示とは一体何だろうかと伝えた。
続けて、1つ目の啓示として「イノベーションや革新を堅持すること」を挙げ、高速鉄道が成功する前から中国自動車産業にとって必要なことは自主的な革新であると指摘されてきたとしたうえで、自動車産業にとって「革新の必要性」を論じる段階にはなく、どのような方法と戦略で革新を成し遂げるかを論じるべき段階にあると指摘した。
さらに、2つ目の啓示として、「強い者に乗っかる」ことを挙げ、中国が高速鉄道の技術をドイツなどから導入したことを指摘。優れた技術を改良したことで中国高速鉄道の技術はさらに優秀なものになったと主張し、中国の戦闘機「殲-11」もロシアから技術を導入したという点で同様の事例だと論じた。
また記事は、中国高速鉄道や戦闘機の分野で中国が成功できたのは「国を挙げて取り組んだ」ためであり、各々が力を一箇所に集中させることができたためと指摘。一方の自動車産業は同じ中国メーカー同士が争う構図となっており、研究開発や投資といった点で多くの重複と無駄が発生し、国全体としての経営資源を有効活用できていないと指摘した。
さらに、中国政府が高速鉄道に対する政策と同様に、自動車産業に対しても統率を行い、選択と集中の観点から各社に役割を分担させ、成果を各社が共有することができれば中国自動車産業の実力は大幅に向上するとの見方を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)謝飛/123RF.COM)
中国メディアの太平洋汽車網は6日、ドイツ最大の鉄道会社であるドイチェ・バーンが今後、中国の鉄道関連メーカーから鉄道車両や部品を購入する計画だと発表したことに対し、中国自動車産業は「中国高速鉄道の成功事例から学ぶべき」と論じた。(イメージ写真提供:(C)謝飛/123RF.COM)
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2015-06-06 20:30