今週の為替相場見通し(2015年6月8日-)=為替王
米ドル円相場は先週末、さらに円安・ドル高が加速。1ドル=125円台後半まで達し、2002年以来、約13年ぶりの円安水準です。円安(ドル高)が加速した背景は、アメリカの雇用統計が良かったこと。今回もアメリカでは雇用の増加および賃金の増加傾向が続いていることが確認され、為替相場では米ドル上昇(円下落)につながりました。
チャート分析の観点では、先月、大きな円安ターゲットだった1ドル=123円台後半に到達し、その水準を下限とした保ち合いが1週間ほど続いていました。もう少し保ち合いが続くかと思いましたが、先週末、良好な雇用統計の後押しもあって125円台後半へと続伸したところです。今後の見通しとしましては、次なる目処は、1ドル=127円台。当初は、まさかという感じでしたが、すでにそのターゲットまで残り値幅2円を切っており、もはや127円台も現実的なターゲットと見てよいのかもしれません。
今まだこれを言うのは早いかもしれませんが、その次の水準としては、129円~130円近く。つまり、まとめますと、今回とりあえずの円安目処は123円台後半でしたが、そのあたりで1週間ほど一休みした後、また上昇してきたため、次なる目処として考えられるのは127円台。さらに最大で130円近く。といった見方を今後しばらくの中期的なシナリオにしてよいのではないかと思います。実戦的な観点では、ここからさらに勝負に出るのもありだと思いますが、現時点では下限を124円台あたりに位置づけながら、そのあたりを割れるようなら、すぐ逃げるようなイメージでよいのではないかと思います。
米ドル円よりも、ユーロ米ドルのほうが想定しやすい値動きが続いているといってよいかと思います。5月の下落局面では「最大1.08~1.07台突入も」と予想して、ぎりぎり1.07台に突入しなかったのは心残りでしたが(5月の安値は1.081)、その後、上昇予想に転じてターゲット1.12台が算出されました。先週はそのまま一気にターゲットに到達。行き過ぎる場面もありましたが、週末は1.11近辺まで揺り戻しが生じています。現状ノーポジションでまた次のチャンスを待つのがオーソドックスな戦術になるかと思います。
ポンド米ドルもトレンドが発生しやすい局面が続いています。5月下旬に下落ターゲット1.52台が出て、あっさり到達。現状、強いて次のチャンスをうかがうならば、1.52割れ。上述のような米ドル円の「ドル高」が生じてそれと共に、ポンド米ドル相場でも「ドル高(ポンド安)」の動きが加速すれば、そのまま1.50の大台を割れて1.49近辺へと下落幅が拡大するシナリオも考えられるかと思います。(執筆者:為替王)
米ドル円相場は先週末、さらに円安・ドル高が加速。1ドル=125円台後半まで達し、2002年以来、約13年ぶりの円安水準です。円安(ドル高)が加速した背景は、アメリカの雇用統計が良かったこと。今回もアメリカでは雇用の増加および賃金の増加傾向が続いていることが確認され、為替相場では米ドル上昇(円下落)につながりました。
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2015-06-08 09:30