日本の「AIIB」不参加・・・中国にとって「ルール策定」にメリット?=香港メディア

香港メディアの鳳凰網は6日、日本と中国が6日に北京で財務対話を開催したことを紹介し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が対話の焦点となったと伝え、「なぜ中国は日本のAIIB参加を望まないのか」と論じた。
記事は、AIIBにはすでに56カ国が創始メンバーとして参加することが決まっていると伝える一方、麻生太郎財務相がAIIBのガバナンスと透明性が確保されていないと繰り返し述べたことからも分かるとおり、自民党はAIIB参加に慎重になっていると論じた。
さらに、「アジアで影響力を拡大し続けている中国をけん制するため、日本もアジアのインフラ整備に向けて投資を拡大しようとしている」とし、日本は今後5年でアジアのインフラ整備に1100億ドル(約13兆8084億円)を投資する計画だと報じた。
また記事は、日本がAIIBに参加することによって得られるであろう利益について、日本国内からは「日本のアジアにおける影響力拡大」、「日中関係の改善」、「日本企業に国外でのビジネスチャンスをもたらし、日本経済が回復する」といった声があることを紹介。一方で、AIIB参加による弊害として「日本の債務負担が増大する」といった声があると伝えた。
さらに、中国が日本のAIIB参加を望まない理由もあるとし、「中国は日本がアジア開発銀行(ADB)を通じてアジアに対する影響力を確保していることに頭を悩ませており、中国はAIIBで日本の影響力を削ぎたい考え」、「現段階では日本がAIIBに参加しないほうが、中国としてはルール策定がしやすい」といった分析があると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Andrej Kaprinay, Ing./123RF.COM)
香港メディアの鳳凰網は6日、日本と中国が6日に北京で財務対話を開催したことを紹介し、アジアインフラ投資銀行(AIIB)が対話の焦点となったと伝え、「なぜ中国は日本のAIIB参加を望まないのか」と論じた。(イメージ写真提供:(C)Andrej Kaprinay, Ing./123RF.COM)
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2015-06-08 10:45