韓国に「MERSの打撃」・・・感染拡大に苦しむ経済と社会=中国メディア

中国メディア・人民網は4日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が増加して深刻な社会問題化となりつつ韓国が、MERSによって受けるダメージについて解説する記事を掲載した。
記事は、MERSが韓国に及ぼす影響について5点を挙げて説明。1点目は「韓国の国家イメージが損なわれる」とし、1次感染者への対処が不十分だったため3次感染者が出る事態を招いたこと、衛生当局の制止を無視して香港から中国に入った韓国人感染者がいたことを挙げた。そして、香港メディアが実施した調査で8割前後のネットユーザーが韓国人のイメージに影響を及ぼす、韓国政府の監督管理に重大な失策があったとの認識をそれぞれ示したと紹介した。
2点目には観光業への打撃を挙げ、6月2日だけで中国大陸、台湾、香港の観光客4400人を含む7000人の観光客が訪韓を取りやめたとする韓国観光公社の統計を示した。そして、普段は賑わっているソウルの景福宮、ロッテワールドなどの有名観光スポットはいずれも明らかに客足が減っているとし、「韓国観光産業に重量級の爆弾が落とされた」と評した。
3点目では低迷が続く輸出業へのさらなる影響について紹介。輸出にかんする懇談会や展示会が相次いで延期となっているほか、ある自動車工場やサムスンの半導体工場で感染者が見つかり、接触していた従業員らが同時に隔離されたことで生産ラインに支障を来したと伝えた。4点目は韓国株式市場が受けるダメージについて挙げた。
そして5点目には、教育当局の指示に基づき多くの学校が授業を取りやめるなど、教育面での影響についても言及。授業再開の目途が立たず、11月に予定されている大学入試を控える受験生のプレッシャーが強まっていると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)siamimages/123RF.COM)
中国メディア・人民網は4日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が増加して深刻な社会問題化となりつつ韓国が、MERSによって受けるダメージについて解説する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)siamimages/123RF.COM)
china,korea,economic,social_issues,accident,
2015-06-08 10:45