日経平均は3円安で取引終了、朝高後に軟化、下げ渋りも上値重い

 8日の日経平均株価は前週末比3円71銭安の2万457円19銭と小幅ながら続落して取引を終えた。  円安進行や寄り付き前に発表された1-3月期GDP(国内総生産)改定値の上ブレを背景に上昇して寄り付いたが、先物への断続的な売りに押されて午前10時すぎにマイナス圏へ沈んだ。下げ幅を100円超に拡大したあとは下げ渋り、後場はプラス圏へ再浮上する場面もみられたが、上値は重かった。  個別では、公募による自己株式処分を発表した東京製綱 <5981> が需給悪化を懸念した売りに押された。5月度の単体売上高が2.7%減だった電通 <4324> も軟調。15年10月期業績予想を据え置いたカナモト <9678> は利益確定売りが優勢となった。15年12月期業績予想を下方修正したUMNファーマ <4585> 、15年4月期利益予想を下方修正したHamee <3134> などもさえない。  半面、外資系証券による目標株価の引き上げが観測された三井金属 <5706> は堅調。5月度で既存店売上高が23.3%増だったジェイアイエヌ <3046> も急伸した。16年1月期第1四半期で2ケタ増収増益のポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> は年初来高値を更新している。  また、三重県志摩市の賢島でのサミット開催決定を受けて三重交通グループホールディングス <3232> がストップ高配分されるなど「三重県関連株」の一角には連想買いが入った。(編集担当:宮川子平)
8日の日経平均株価は前週末比3円71銭安の2万457円19銭と小幅ながら続落して取引を終えた。
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2015-06-08 15:00