インデックスファンドの魅力を分かりやすく紹介、野村アセットマネジメント「Funds-i」専用サイトが全面リニューアル

 NISA(少額投資非課税制度)の投資限度額の引き上げや、子どもNISAの創設、また、確定拠出年金の改正など、今後は「投資」が一段と身近になってくる。ただ、預貯金でお金を貯めてきた人が、「投資」に踏み出すには、「積み立てた資金が目減りするリスク」というハードルを越える必要がある。野村アセットマネジメントが2015年6月8日にリニューアルオープンした「野村インデックスファンド(愛称:Funds-i)」専用サイトは、「投資が初めての方にも使いやすく、投資のリスクもできるだけ目にみえる形で説明し、分かりやすい情報提供をめざしました」という力作。投資の初心者から、中級・上級者が使っても便利な機能が追加された。サイトのリニューアルに携わった同社投資信託営業企画部営業企画マーケティングチーム シニア・マネージャー内海俊夫氏(写真:左)と、同チーム マネージャー稲田祥子氏(写真:右)に、リニューアルのポイントを聞いた。 ――「Funds-i」の特徴は? 内海 当社は、2010年11月に、低コストのインデックスファンド(代表的な指数に連動するファンド)シリーズ「Funds-i」を設定しました。国内外の株式、債券、そして、REIT(不動産投資信託)など、様々な投資資産に低コストで投資することが可能なファンドシリーズとして証券会社や銀行のネット販売チャネルで広く活用いただいています。シリーズ合計の純資産総額は今年5月7日に400億円を越え、順調に残高を伸ばしています。  現在、ファンドのラインアップは16本。設定当初から「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」を導入するなど、「為替ヘッジ型」のラインアップを充実させ、「為替」リスクの有り無しを選択できるようにしています。また、「海外5資産バランス」、「内外7資産バランス・為替ヘッジ型」というバランス型商品もいち早く品揃えして投資ニーズに応えてきました。そのため、「Funds-i」の販売会社は、野村證券をはじめ主要なネット証券、そして、全国の銀行など44金融機関になります。インデックスファンド・シリーズとしては、最も多くの販売会社にご愛顧いただいております。 ――「Funds-i」専用サイトのリニューアルのポイントは? 稲田 第一に、「コンテンツの拡充」があります。投資初心者から熟練者まで、幅広くご活用いただけるようコンテンツを拡充しました。特に、投資は初めてという方にも分かりやすく説明するコンテンツを増やしました。たとえば、今回新たに追加した「3分でわかるインデックスファンド」では、インデックスファンドについて、動画を用いて分かりやすく解説しています。また、「インデックスファンド活用術」には、「そもそも投資信託とは?」、「インデックスファンドの選び方は?」などの疑問に、イラストなどで分かりやすく表現しながら解説する「インデックスファンド入門」や、投資経験者向けに一段と高度なインデックスファンド活用法を紹介しています。  また、「エキスパートに訊く! インデックスファンド使いこなし術」というコーナーを新設しました。ここでは著名なFPの方などから、「インデックスファンドの活用」をテーマにしたインタビューをシリーズで掲載していきます。投資目的別のポートフォリオの組み方など、できるだけ具体的な情報を発信していただき、投資経験者にも読み応えのあるインタビューを掲載していきます。  「つみたて相談室」のコーナーは、これまでも積立投資の魅力やQ&Aを掲載して好評でしたが、新たに「つみたてシミュレーション」という機能を追加しました。2003年3月から現在まで、「Funds-i」のベースになっている各種インデックス(指数)を使って、積立投資をした場合の投資成果をグラフで示します。指数や期間、積立金額も変更して計算できますので、様々なパターンの実例を見ていただくことで投資の参考にしていただけます。  さらに、トップページを一新し、メインスペースにはファンドラインアップを投資の資産別(株式・債券・REIT・バランス)と投資地域別(国内・外国・新興国)に分かりやすく並べ、ファンドの基準価額と前日比を一目で確認できるようにしました。また、各ファンドの「リターン」をランキング形式で日々更新して掲載することで、値動きをチェックできるようにしました。マーケット情報も、ファンドのベースになっている各種インデックス(指数)や為替の値動きをチェックできるようにしました。  第二に、リニューアルを機に、多くのユーザーの利便性を高めるため、タブレットやスマートフォンでも本サイトをご利用いただけるように、マルチデバイス対応を行いました。  第三に、ファンド選びのサポートツールとして提供している「投信アシスト」の使い勝手を改善しています。 ――「投信アシスト」は簡単な質問に答えるだけで、自分に合った投資スタイルがわかる面白いツールですね。どのような改善を行ったのですか? 稲田 「投信アシスト」には、「投資スタイル診断」、「ポートフォリオ分析」、「金融電卓」、「将来シミュレーション」、「実績データ」という5つの機能から成り立っていますが、それぞれの機能についてデータの入力方法等を見直し、分かりやすい画面に改善しました。「Funds-i」の専用サイトでも「ファンド選びに迷ったら」というコーナーで、投信アシストの機能や使い方をご紹介しています。 内海 投資の経験がない方には、投資することのイメージがつかみにくいところがあると思います。「投信アシスト」は、ゲーム感覚で、投資のイメージを理解していただくには有効なツールになっていると思います。  たとえば、「ポートフォリオ分析」は、現在保有しているファンド、または将来保有したいと考えているファンドを入力することで、「リターン」と「リスク」がわかります。その「リターン」と「リスク」の数値を「将来シミュレーション」に入力すると、5年後の運用成果はどうなるか、10年後はどうなるかなどということが簡単にシミュレートすることができます。シミュレーションの結果は、「平均的なケース」を中心にして「かなり悪いケース」、「かなり良いケース」なども示されますので、運用成果のイメージをつかんでいただけると思います。  投資においては、リスクとリターンの把握が大切になると考えていますので、「投信アシスト」でも、「リスク」と「リターン」について具体的なイメージを持っていただきやすいように工夫しています。 ――今回のリニューアルした「Funds-i」専用サイトを投資家の方々に、どのように活用してほしいと考えていますか? 内海 投資をしている方も、投資をしたことがない方も、幅広い方々にご利用いただけるサイトを作りました。特に、投資経験のない方は、これからNISAの拡大や、確定拠出年金制度の改正などによって、投資の機会が広がっていく時代となり、手軽に投資について考える場が必要になると思います。新しいサイトが、投資への興味を高め、インフレに負けない資産形成に向けて一歩踏み出すきっかけになれば嬉しいです。  そして、投資経験者の方でもご自身がどの程度のリスクを取っているのか、具体的な数字で把握している方は少ないと思います。「投信アシスト」のシミュレーションは、「為替」のリスクを指定して運用結果をシミュレーションする機能もあります。ポートフォリオの再検討に役立てていただけると思います。  また、このサイトは、一定の条件はありますが、販売会社ごとにカスタマイズしたウェブサイトもご提供しておりますので、当社からの販売支援活動の一環としてご利用いただきたいと思っています。 稲田 ファンドによるつみたて投資は、毎月500円から可能な販売会社もあり、投資をスタートするハードルは、以前と比べて随分低くなっていると思います。「Funds-i」の専用サイトでは、インデックスファンドに限らず、投資に役立つコンテンツを多くご用意していますので、まずは、資産運用や投資のイメージを持っていただくことから始めてみていただきたいと思います。サイトを利用するための登録などはございませんので、投資のことが気になった時など、気軽に使っていただき、投資の知識を深める一助になれば幸いです。(編集担当:徳永浩)
野村アセットマネジメントが2015年6月8日にリニューアルオープンした「野村インデックスファンド(愛称:Funds-i)」専用サイトは、「投資が初めての方にも使いやすく、投資のリスクもできるだけ目にみえる形で説明し、分かりやすい情報提供をめざしました」という力作。(写真は、野村アセットマネジメントの内海俊夫氏<左>と、稲田祥子氏<右>)
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2015-06-08 15:15