セキドは地合い悪化の影響が一巡して切り返しの動き、収益改善基調を評価する流れに変化なく昨年11月高値目指す
ファッション専門店のセキド <9878> (東2)の株価は、足元で全般地合い悪化の影響を受けて急落する場面があったが、すぐに切り返しの動きを強めている。収益改善基調を評価する流れに変化はなく、リスク回避の売りが一巡して昨年11月高値を目指す展開だろう。
海外ブランド品やオリジナルブランド品を扱うファッション専門店「GINZA LoveLove(ギンザ・ラブラブ)」を直営で展開し、13年11月時点の店舗数は24店舗となった。ネット通販についてはストリーム <3071> と業務提携している。12年10月に家電の店舗販売事業から撤退し、ファッション専門店事業に経営資源を集中して収益改善を進めている。
中期的な成長戦略として「GINZA LoveLove」のブランディング戦略強化を掲げ、高額の海外ブランド品、中・低価格帯のオリジナルブランド品、アウトレットブランド品、そしてネット通販では富裕層向けに重点を置いた品揃えを強化している。さらに収益力改善に向けて、新規出店、既存店リニューアルOPEN、チラシ一新よる販促強化、滞留在庫削減、機会ロス低減などに取り組んでいる。新業態店舗や海外向け卸売業態の展開なども検討するようだ。
今期(14年2月期)の業績(非連結)見通し(9月30日に営業利益を減額、経常利益と純利益を増額)は売上高が前期比17.7%減の123億円、営業利益が93百万円(前期は2億88百万円の赤字)、経常利益が1億06百万円(同2億80百万円の赤字)、純利益が1億51百万円(同12億83百万円の赤字)の黒字としている。第3四半期累計(2月21日~11月20日)は、新規出店3店舗と既存店リニューアルOPEN8店舗、既存店での販促強化、ネット通販の強化の効果に加えて、滞留期間短縮による商品在庫の鮮度アップ、売れ筋在庫の品切れによる機会ロス低減への取り組みも寄与して営業損益が改善した。
高額消費の好調も追い風となり、海外ブランド品や好採算のオリジナルブランド「ポメランジェ」の販売が好調に推移している。来期(15年2月期)もブランディング戦略強化の効果や、滞留在庫削減の効果などで営業損益が一段と改善するだろう。
株価の動きを見ると、1月21日に戻り高値となる155円まで上伸して再動意の構えを見せたが、その後は全般地合い悪化の影響を受けて水準を切り下げ、2月4日には前日比13円安の116円まで急落する場面があった。ただし終値で2月4日は122円まで戻し、2月5日は前日比3円高、2月6日は前日比5円高と切り返しの動きを強めている。リスク回避の売りが一巡したようだ。
2月6日の終値130円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS10円65銭で算出)は12~13倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間1円で算出)は0.8%近辺、実績PBR(前期実績のBPS253円58銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると2月4日の急落は26週移動平均線にタッチして反発し、長い下ヒゲを付けて13週移動平均線も回復した。サポートラインを確認した形であり、リスク回避の売りが一巡して昨年11月高値を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ファッション専門店のセキドの株価は、足元で全般地合い悪化の影響を受けて急落する場面があったが、すぐに切り返しの動きを強めている。
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2014-02-07 09:15