日経平均は49円安で取引終了、黒田日銀総裁の発言で円高加速
10日の日経平均株価は前日比49円94銭安の2万46円36銭と4日続落して取引を終えた。
前日大幅安の反動もあって前場は底堅く推移。後場寄り直後も日経平均が上げ幅を170円近くまで拡大するなど堅調だったが、午後1時すぎに黒田日銀総裁の「さらに円安に振れることはありそうにない」との発言が伝わると、1ドル=124円台半ばで推移していたドル・円が122円台後半まで急落(円高が進行)。いすゞ自動車 <7202> など自動車株や、アドバンテスト <6857> などハイテク株の下げがきつくなり、日経平均もマイナス圏へ沈んだ。
個別では、16年1月期業績予想を下方修正したミサワ <3169> が東証1部で値下がり率トップ。16年1月期第1四半期で最終赤字だったイーブックイニシアティブジャパン <3658> も安い。外資系証券による投資判断の引き下げが観測された日産化学工業 <4021> や、国内証券による投資判断の引き下げが観測されたカナモト <9678> もさえない。円貨建転換社債型新株予約権付社債の発行を発表したTOKAIホールディングス <3167> も下落した。
半面、株式分割が好感された丹青社 <9743> やペプチドリーム <4587> は急伸。三井住友 <8316> との資本提携締結を発表したGMOペイメントゲートウェイ <3769> も堅調。16年1月期業績予想を上方修正したシーイーシー <9692> も高い。自社株買いを発表したシステム・テクノロジー・アイ <2345> はストップ高を演じた。(編集担当:宮川子平)
10日の日経平均株価は前日比49円94銭安の2万46円36銭と4日続落して取引を終えた。
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2015-06-10 15:00