レアアースで「高付加価値」追求!・・・産業の「底上げ」実施案=中国メディア

中国メディアの観察者は12日、中国財政部や国家工業信息部が10日に中国のレアアース(希土類)産業の高度化に向けた実施案に同意したと伝えた。
記事は、レアアースを使った新材料や応用技術の研究開発および産業化に向け、中国財政部や国家工業信息部は10日、2015年から3年間で10億元(約200億円)を拠出する計画に同意したと紹介。
さらに、中国財政部などがこのほどレアアース産業の高度化に向けた実施案を同意したことは「中国政府のレアアースに対する管理が今後さらに規範化し、簡単な加工だけで輸出されるという現状から脱却できることを意味する」と指摘。さらに、高度化によって今後の中国産のレアアースは「これまでより多くの価値を生み出すことになる」と期待を示した
続けて、これまで数十年間にわたって中国のレアアース産業は価格決定権を諸外国に握られ、大きな利益を得ることができずにいたと主張し、国外のメーカーは中国国内に投資を行い、産出されたレアアースに簡単な加工を行った後に輸出することで暴利を貪っていたと主張した。
また記事は、レアアースの価値は石油にも劣らないとしながらも、「中国はそれに見合うだけの見返りを得ることができていない」と指摘。中国はレアアースの生産量で世界一であるとしながらも、産業チェーンにおいてもっとも付加価値の低いポジションでわずかな利益しか得られていないと紹介し、「レアアースを活用した技術に乏しい中国は、諸外国が所有する特許によって制限を受けることも多い」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの観察者は12日、中国財政部や国家工業信息部が10日に中国のレアアース(希土類)産業の高度化に向けた実施案に同意したと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-06-15 21:15