日経平均は54円安で寄り付く、欧米株安を嫌気した売り優勢

 16日の日経平均株価は前日比54円96銭安の2万332円83銭で寄り付いた。ギリシャ債務問題や予想を下回る米経済指標を背景にした欧米株安を嫌気した売りが優勢となった。ただ、16-17日のFOMC(米連邦公開市場委員会)など重要イベントを控えて様子見ムードも広がっており、下値は限られた。  海運株の下げがきついほか、銀行株も軟調。資源開発株もさえない。精密機器株や、繊維株も値下がり率上位。個別では、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> などが軟調。欧州系証券による投資判断の引き下げが観測された大同特殊鋼 <5471> もさえない。タカトリ <6338> との資本・業務提携解消を発表したウインテスト <6721> は売り気配スタート。  半面、15年9月期業績予想を上方修正したFPG <7148> は急伸。三井物産 <8031> やイタリア外食大手と共同出資会社を設立したきちり <3082> は年初来高値を更新した。エボラ出血熱への抗血清製剤が予備的試験で良好な結果を得られたと発表したアンジェス MG <4563> も買いを集めた。 (編集担当:宮川子平)
16日の日経平均株価は前日比54円96銭安の2万332円83銭で寄り付いた。
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2015-06-16 09:15