中国自動車市場の元凶!?・・・「過剰な生産能力」が業者を圧迫=中国メディア

 中国の自動車市場で合弁メーカーの販売台数が落ち込んでいることから、中国では自動車市場が危機に直面しているとの論調が目立つことについて、中国メディアの汽車之家は10日、「生産能力の過剰こそ中国自動車市場が直面している最大の問題だ」と論じた。  記事は、中国ではフォードやフォルクスワーゲン、GMといったメーカーの販売台数が落ち込み、一部メーカーが値下げを行っても販売台数が回復しなかったことを挙げ、「中国自動車市場が危機に直面している」といった報道が目立つことを紹介。  続けて、合弁メーカーの販売が堅調とは言えない状況にもかかわらず、中国メーカーが独自に設計、生産している自主ブランド車については「2015年上半期は販売が好調だ」と指摘し、長安汽車の5月の生産台数は前年比26%増、販売台数は同24%増になったことを紹介。また、BYDや吉利汽車などは消費者から高い評価を得ていると伝え、「中国人消費者の自主ブランド車に対する認識が変わりつつあることを示す」と論じた。  一方で、自主ブランド車が堅調だからと言っても中国自動車市場に何ら問題がないわけではないとし、「生産された車を市場がどれだけ消化できているかは疑問が残る」とし、各自動車販売ディーラーからは苦しい経営状況を訴える声があがっていることを指摘した。  また、「一般的にメーカーは出荷台数を発表するため、市場の実際の需要を示すものではない」としたうえで、市場の需要が旺盛であれば販売ディーラーの経営が苦しい状況に陥るはずがないと指摘し、「生産能力の過剰こそ中国自動車市場が直面している最大の問題だ」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Vladimir Salman/123RF.COM)
中国の自動車市場で合弁メーカーの販売台数が落ち込んでいることから、中国では自動車市場が危機に直面しているとの論調が目立つことについて、中国メディアの汽車之家は10日、「生産能力の過剰こそ中国自動車市場が直面している最大の問題だ」と論じた。(イメージ写真提供:(C) Vladimir Salman/123RF.COM)
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2015-06-16 09:30