日経平均は38円安で取引終了、後場に下げ渋りも戻り限定的

 17日の日経平均株価は前日比38円67銭安の2万219円27銭と3日続落して取引を終えた。  朝方は米国株高を好感した買いが先行したものの一巡後は上げ幅を縮小。先物へのまとまった売りに押され、日経平均は午前10時すぎにマイナス圏へ沈んだ。FOMC(米連邦公開市場委員会)の結果公表を前に積極的な動きはみられないまま下げ幅を130円超に拡大したが、午後2時ごろから円安が進み、日経平均も急速に下げ渋った。  個別では、16年5月期業績予想が市場コンセンサスを下回ったツルハホールディングス <3391> が下落。前日急伸したスクウェア・エニックス・ホールディングス <9684> は利益確定売りに押された。上場2日目のヘリオス <4593> も軟調。理化学研究所などが進めた「加齢黄斑変性」の治療で2例目の移植治療を見送っていたとの報道が売り材料視されたとの見方があった。15年6月期損益予想を下方修正したキャンバス <4575> も安い。  半面、経産省の「きものの日」設置提言が報じられ、さが美 <8201> などが急伸。5月の訪日外客数が単月で過去2番目の多さとなり、マツモトキヨシホールディングス <3088> などインバウンド関連銘柄の一角が上げ基調を強めた。国内証券による目標株価の引き上げが観測されたNTN <6472> も高い。インド大手財閥との合弁会社設立が伝わった良品計画 <7453> も堅調。(編集担当:宮川子平)
17日の日経平均株価は前日比38円67銭安の2万219円27銭と3日続落して取引を終えた。
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2015-06-17 15:00