炭素繊維で中国が日本猛追・・・日本企業「独占状態」に殴りこみ=中国メディア

中国メディアの捜狐は16日、炭素繊維は高温でも強度を失わず、耐腐食性にも優れており、航空宇宙産業や軍事など幅広い用途がある「新素材の王」であると伝え、「日本企業が独占状態にある炭素繊維市場で、中国が追い上げている」と論じた。
記事は、炭素繊維は軍事転用の危険があるとして、西側諸国は中国への輸出を規制していると批判し、中国が世界貿易機関(WTO)に加入しても規制に関する状況はほとんど変わっていないと主張。また、自転車や釣り竿に使用される質の高くない炭素繊維ですら「中国に供給してくれない」と論じた。
さらに、世界の炭素繊維市場では東レをはじめとする日本企業が大きなシェアを有していることを紹介する一方で、中国でも炭素繊維の生産技術が飛躍的に向上し、技術力が成熟しつつあると主張。一部の炭素繊維については東レの製品に匹敵するほどの質を実現していると主張した。
また記事は、炭素繊維の製品としては東レとはまだまだ大きな差があるとしながらも、中国は「ドライジェットウェットスピニング(乾湿式紡糸法)」による高性能炭素繊維の生産技術を掌握したとし、「同技術はこれまで東レや東邦テナックスだけが持っていた技術」と紹介。
続けて、航空宇宙産業だけでなく、軍事にも転用が可能な炭素繊維の生産について、中国の製品は「日本の製品と2世代ほどの差があることは事実だが、その差は徐々に縮小している」と主張。日本も中国や韓国の追随を振り切るために新製品の開発に力を入れているとし、「中国は歩みを止めてはならない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの捜狐は16日、炭素繊維は高温でも強度を失わず、耐腐食性にも優れており、航空宇宙産業や軍事など幅広い用途がある「新素材の王」であると伝え、「日本企業が独占状態にある炭素繊維市場で、中国が追い上げている」と論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-06-17 16:00