中国に立ちはだかる日本・・・インドの高速鉄道導入で「妨害工作」=中国メディア

 中国メディアの海外網は13日、インドの高速鉄道市場に中国が参入するうえで「無視できない難題」について論じる記事を掲載した。  記事は、インドは東アジアと東南アジア、西アジアと南アジアを結ぶ、ちょうど中心付近に相当する地政学的に重要な場所に存在するとし、中国がインドの高速鉄道プロジェクトを受注できればアジア横断鉄道の建設や、中国が推進する「一帯一路」戦略にとって大きな意味を持つことになると主張した。  さらに、中国とインドは2014年9月、インドの高速鉄道計画を支援し、中国が5年でインドに計200億ドル(2兆4600億円)の投資を行うことなどで合意したと紹介する一方で、中国がインド高速鉄道市場に参入するうえで無視できない難題の1つに「日本との競争がある」と指摘した。  続けて、このところ中国が他国で高速鉄道を建設するという情報が流れると「日本が情勢をかき乱そうとしたのは1度や2度のことではない」と主張し、日本は低利息で建設資金を提供しようとし、「損すら厭わない姿勢で邪魔をする」と論じた。  また、中国とインドは国境紛争を抱えているとし、インド政府は中国の戦略に対して猜疑心を抱いていると主張したほか、インド国民のなかにも中国に対する認識が中印国境紛争当時のままである人も少なくないとし、「こうした感情は中国高速鉄道がインド市場に参入するうえで不利な要素」だと論じた。  一方で記事は、中国高速鉄道の国外進出は必ずすべきものである一方で、その道程は必ずしも順風満帆ではないと指摘。国外進出においては大小さまざまな困難が存在するはずだとしながらも、国外進出が国策であると同時に、中国高速鉄道の成熟した先進的な技術がある以上は「必ず成功するはずだ」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Matyas Rehak /123RF.COM、インドでの様子。)
中国メディアの海外網は13日、インドの高速鉄道市場に中国が参入するうえで「無視できない難題」について論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Matyas Rehak /123RF.COM、インドでの様子。)
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2015-06-18 13:15