「新幹線」と戦う方法・・・日本企業は革新の連続だ、見習わねば=中国メディア

タイ高速鉄道計画に新幹線方式を導入することを前提に事業化調査を行うことで日本とタイが覚書を締結したことについて、香港メディアの中国評論新聞は16日、「日中の高速鉄道市場における競争において、中国が勝つためには品質を高める必要がある」と論じた。
記事は、日本とタイが覚書を締結したことに対し、「新幹線のタイへの輸出が成功すれば、日本にとって台湾に次ぐ成功事例となる」とする一方、タイの高速鉄道プロジェクトでは着工や竣工の具体的なスケジュールはまだ決まっていないと指摘。日本とタイの両政府はこれから詳細について協議を行う方針だと紹介した。
続けて、日本とタイの覚書は「あくまでも覚書であり、最終決定ではない」としながらも、日本とタイが共同で高速鉄道を建設するうえで「決定的な進展を示すもの」と指摘し、日本とタイが2012年に鉄道分野での協力強化で一致して以来、タイが新幹線導入の意思を明確に示したのは今回が初めてだと論じた。
さらに、日本の製品は長期的にわたって先進技術と行き届いたアフターサービスを武器に、世界中で高い人気を獲得していると評価し、精密機器や自動車、家電といった従来までの製品と異なり、「近年、日本はインフラの輸出に力を入れている」と指摘。また、日本では時速500キロで走行可能な先進的な高速鉄道であるリニア新幹線の開発が進められていると伝えた。
また記事は、日本がタイだけでなく、マレーシアやインド、米国などに対しても新幹線輸出を狙っていると伝えたうえで、「日本の製品が世界中で売れているのは技術の先進性や厳格な品質管理だけでなく、経済性や実用性、耐久性といった強みがあるからだ」と指摘。日本企業は絶えず新しい技術の開発に取り組んでいると伝え、技術革新は日本製品が中国製品に打ち勝つための重要な要素になっているとしう、中国も技術とサービス面における革新を行い続けなければ日本との競争に勝つことはできないだろうと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)cyoginan/123RF.COM)
タイ高速鉄道計画に新幹線方式を導入することを前提に事業化調査を行うことで日本とタイが覚書を締結したことについて、香港メディアの中国評論新聞は16日、「日中の高速鉄道市場における競争において、中国は勝ちを収めるため品質を高める必要がある」と論じた。(イメージ写真提供:(C)cyoginan/123RF.COM)
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2015-06-21 15:00