自動車づくりの「考え方」・・・日本と米国のちがい=中国メディア

中国メディアの捜狐は21日、中国では日本車やドイツ車の優劣をめぐる議論が絶えず、結論も出ていないことを指摘しつつ、日本車と米国車の優劣について論じる記事を掲載した。
記事は、日本車と米国車はそもそも自動車づくりに対する考え方が異なると伝え、その背景には地域差や文化の差があると指摘。米国は国土が広く、道路の路面状況も良いと指摘し、「国土が広いために長時間の運転が必要になる米国では、消費者の基本的ニーズは自動車の快適性と動力性能だ」と主張した。
さらに、米国は非常に人権を重視する国であるとし、車内の人間の安全を確保するための要求水準も極めて高いと指摘し、「こうした要素があるからこそ、米国の自動車メーカーは安全技術を重視している」と論じた。
一方で記事は、日本では自動車が「移動のツール」もしくは「自分の地位を示すツール」として扱われていると主張し、資源に乏しい日本の国情も相まって「経済性を追求するようになった」と論じた。また、日本車の最たる特徴として「実用性の高さ」を挙げ、世界中で日本車が高い人気を獲得している理由でもあると指摘。車内空間の広さや安定した品質、メンテナンスの簡便さが日本車の実用性を高めていると論じた。
また、「日本車も米国車もどちらも安全性は高い」としつつも、安全に対する考え方が違うと指摘。米国車は衝突エネルギーを車内空間を除いた車体全体に伝え、吸収するのに長けていると論じる一方で、日本車の多くは「車体が壊れることで衝突エネルギーを吸収し、車内の人間を守る」ことをコンセプトとしていると紹介し、こうした日本車の安全設計は車体全体のコスト低減にもつながっていると論じた。(編集担当:村山健二)(写真は捜狐の21日付報道の画面キャプチャ)
中国メディアの捜狐は21日、中国では日本車やドイツ車の優劣をめぐる議論が絶えず、結論も出ていないことを指摘しつつ、日本車と米国車の優劣について論じる記事を掲載した。(写真は捜狐の21日付報道の画面キャプチャ)
china,economic,japan
2015-06-22 11:15