今週の為替相場見通し(2015年6月22日-)=為替王
先週末も1ドル=122円台と、米ドル円相場は5月末以降、122円~125円台の円安圏での推移が続いています。さて、これから円安・円高、どちらに向かうのか?今週はずばり、円高方向への値動きを警戒したいです。先週時点では、非常に微妙な情勢ながら、下向き(円高)を示唆するシグナルも一部のテクニカル分析において出ています。具体的な下値ターゲットは122円、121円を通過して、ズバリ120円台。今週は、ギリシャ問題などをきっかけとして、一気にそのあたりの水準まで円高が生じるリスクシナリオも一応想定しておきたいところではないかと考えます。
NZドル円の下落が止まりません。今月はチャート分析において下落シグナルが点灯。利下げ(3.50%から3.25%へ)をきかっけに急落スタート。下落ターゲットは第一に85円台後半、第二に84円近くが出ていました。第一のターゲットに到達した後は、しばらくその近辺の水準で推移していましたが、先週もう一段の下落が発生。第二のターゲットが目処になるかと思います。NZドル円の急落を見て、気になるのが同じオセアニア通貨の豪ドル円。豪ドル円は最近は95円を中心とした高値圏で粘っています。目先は95円台前半に位置しているサポート帯を完全に割り込みますと、NZドル円と同じように短期間で大幅な下落トレンドに入る可能性があります。
今週注目の経済スケジュールは、何と言ってもギリシャ救済問題について話し合う25~26日のEU首脳会議と、その前に予定されている(現状22日に予定の)緊急会合。そこでギリシャが本当にユーロ圏から離脱して、リアルな国家破綻に向かうのかどうか趨勢が決まるかもしれません。もうひとつ注目したいのは、火曜日夜に予定されているトルコの政策金利発表。先日のトルコ総選挙で、今まで散々、利下げ圧力をかけてきた大統領側の与党が議席数を大幅に減らしたことで、しばらくは、あからさまな圧力がかけにくいと思われます。
よって、昨年から何度か段階的に実施されてきた利下げはしばらく打ち止め。今回は現状維持(7.50%のまま)と思われます。利下げはないと思われますが、ただ、チャート分析の観点では、重要下値サポート帯として45円台前半あたりの水準が注目されます。その水準を割り込むようなことがあれば、年初来安値に向かうリスクが高まりますので要注意です。(執筆者:為替王)
先週末も1ドル=122円台と、米ドル円相場は5月末以降、122円~125円台の円安圏での推移が続いています。さて、これから円安・円高、どちらに向かうのか?今週はずばり、円高方向への値動きを警戒したいです。
economic
2015-06-22 13:30