【相場展望】裁定買い残の整理が加速、1万5000円コールが人気に
失地回復相場に期待がかかった2月第1週の相場であったが、怒濤の解消売りに見舞われ、日経平均は5日に1万3995円と1万4000円割れに見舞われた。しかし、NY高を得て、7日のCME日経平均は1万4670円まで戻し、第1週は底値確認の週となった。
日経平均は昨年末の高値から2月4日の安値まで約14%下落、米ダウ平均の下落率約7%を大きく上回った。この元凶が裁定の解消売りである。1月31日現在23億5200万株の水準にあった裁定買い残は、直近2月5日現在では21億5300万株に急減してきた。
昨年の日経平均は5月23日の高値1万5942円から下げに転じ、6月13日の1万2415円で底入れした。裁定買い残も5月17日のピーク29億4500万株から減少に転じ、6月21日の21億1100万株で底を叩いた。裁定買い残はそこから一貫した増加に転じ、日経平均出直りの原動力となった。
2月5日の裁定買い残は昨年6月21日の水準とほぼ同じ。第3四半期の企業業績が極めて好調なので、状況的には前週をボトムに裁定買い残が増加に転じる可能性もあり、相場の戻りをリードしていくことも考えられる。1万5000円コールの商いが大きく膨らんできており、ひとまずそこらあたりを戻りのめどに置く投資家が多いようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
失地回復相場に期待がかかった2月第1週の相場であったが、怒濤の解消売りに見舞われ、日経平均は5日に1万3995円と1万4000円割れに見舞われた。
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2014-02-08 14:00