米独がリードする世界の製造業、「第3次革命」に日本が追随=中国メディア

経済産業省が9日に「2015年版ものづくり白書」を発表したことについて、中国メディアの電子信息産業網は17日、「ドイツや米国がリードする世界の製造業における第3次革命に日本が積極的に追随する姿勢を見せている」と報じた。
記事は、15年版のものづくり白書において、ドイツと米国がけん引する製造業の変革において、「日本の製造業が競争力を失わないとも限らない」と論じられたことを紹介し、日本はビッグデータなどの情報通信技術を製造業に活用し、競争力を高めようとしていると論じた。
さらに、ドイツが工業のデジタル化を目指す「インダストリー4.0」を推進し、米国はインターネットを活用する取り組みを推進していることについて、ものづくり白書では「日本の製造業が立ち遅れる可能性がある」と強い危機感を示しつつも、今後はITの力を製造業に活用することが強調されたと報じた。
続けて記事は、「ものづくり白書で発展に向けた方向性が示されたことで、日本の製造業は再び発展する可能性がある」と伝え、中国の南開大学日本研究院の張玉来副教授の見解として「日本が技術面でのリーダーであることは疑いようがなく、日本の製造業は今後、国外の市場に向けて発展していくことになる」と伝えた。
一方で、日本の製造業は「ものづくり白書」で強調されたほど危機的な状況にあるわけではないとし、「日本人は危機意識が強いためであり、日本の製造業が困難に直面していると判断するのは時期尚早」と指摘。
さらに、国連工業開発機関(UNIDO)が発表した世界135カ国・地域における製造業の競争力評価レポート「2012-13年工業開発報告書」では日本が1位だったことを紹介し、むしろ日本の製造業の競争力は今なお世界でもトップの水準にあると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
経済産業省が9日に「2015年版ものづくり白書」を発表したことについて、中国メディアの電子信息産業網は17日、「ドイツや米国がリードする世界の製造業における第3次革命に日本が積極的に追随する姿勢を見せている」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-06-22 22:45