井関農機にリバンウド狙い、今期上方修正で

  井関農機 <6310> は、2月7日(金)16円高(+6.02%)の282円と3営業日続伸し、二番底形成から目先リバウンド相場入りが見込まれることから、短期的に注目したい。8日付の日本経済新聞朝刊では「2013年の農林水産物・食品の輸出額が3年ぶりに増加に転じ、5000億円台に乗せることが確実になった。東日本大震災に伴う原発事故の風評被害で輸出は一時落ち込んだが、世界的な和食ブームや円安を追い風に前年比2割増のペースで回復。過去最高だった1984年の5328億円を超える可能性もでてきた」と指摘しているほか、足元の業績も好調で割安感があることから、農業関連として見直される可能性が高い。   2月7日大引け後に今3月期第3四半期決算と併せて通期利益業績・配当予想の上方修正を発表。国内では農業機械が、経営所得安定対策の定着等による農家所得の改善、農業関連予算の増額に加え、今年4月からの消費税率引き上げに備えた駆け込み需要等を背景とした旺盛な需要により、トラクタを中心に全体で増加。海外では欧州が低調も北米でユーティリティトラクタの投入、中国で田植機が好調。第3四半期までの業績進捗などを勘案し、通期売上高は従来予想の1630億円(前期比4.7%増)から1700億円(同9.2%増)、営業利益は同55億円(同6.9%増)から67億円(同30.2%増)、経常利益は同50億円(同7.7%減)から76億円(同40.4%増)、純利益は同34億円(同14.6%減)から55億円(同38.2%増)と増益に転じる見通し。期末配当予想は同3円から4円(同1円増)と増配を予定している。   株価は、5月20日につけた昨年来の高値454円から6月27日安値258円まで調整。その後、8カ月にわたりモミ合っていたが、2月5日安値255円と売り直されて上昇。中勢二番底を形成した感がある。農産物の輸出増加に対する期待感があるほか、今期予想PER11倍台と割安感があり、見直し余地はある。短期的には、上値抵抗線として意識される26週移動平均線を突破するか注目されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
井関農機<6310>(東1)は、2月7日(金)16円高(+6.02%)の282円と3営業日続伸し、二番底形成から目先リバウンド相場入りが見込まれることから、短期的に注目したい。
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2014-02-09 08:15