スポット金は3日続落

 6月23日のスポット金は3日続落、一時1176.11ドルまで下落したが、終盤では1178.41ドル付近で推移した。ドルが対ユーロが急上昇したほか、ギリシャのデフォルト回避に向けた支援問題をめぐり、同国と債権団が合意するとの期待感から金が売られた。  23日のNY外為市場で、ドルが対ユーロ1.5%上昇し3カ月ぶりの上昇幅を記録した。23日発表した5月の新築住宅販売件数(季節調整済み)は、年率換算で54.6万件と、前月の上方修正値に比べ2.2%増えた。2008年2月以来、7年ぶりの高水準となった。また、5月の耐久財新規受注(コア)がプラスに転じるなど、ドルの買い要因となった。  FRBのパウエル理事は、経済情勢が予想通りに推移する限り、9月と12月の2回にわたり利上げする準備が整っていると述べたことを受け、市場ではFRBが年内に利上げに踏み切るとの観測が高まっていた。  23日のWTI原油先物は大幅続伸、一時61.35ドルまで上昇したが、その後上昇幅縮小し、61.07ドルで引けた。米在庫減少の観測に基づく買いが続いている。また、月末に最終合意期限を迎えるイランの核協議に幾つか問題の兆しが出ていることも支援材料となった。同国が期待する石油輸出をめぐる制裁解除が遅れる可能性があると市場は見ている。  米エネルギー情報局(EIA)によると、6月12日時点の米国の原油生産量(週平均)は日量958万バレルだった。前の週に比べわずかに減少したものの、統計をさかのぼれる1983年以降で最高水準で推移している。本日(24日)NY時間、EIAによる週間原油在庫統計が発表される予定。(情報提供:東岳証券株式会社)
6月23日のスポット金は3日続落、一時1176.11ドルまで下落したが、終盤では1178.41ドル付近で推移した。ドルが対ユーロが急上昇したほか、ギリシャのデフォルト回避に向けた支援問題をめぐり、同国と債権団が合意するとの期待感から金が売られた。
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2015-06-24 13:00