トレジャー・ファクトリーは自律調整一巡して上場来高値圏

■中期成長力を評価する流れに変化なし   リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー <3093> (東マ)の株価は、自律調整が一巡して昨年10月高値と07年12月上場直後の高値を一気に突破した。足元は全般地合い悪化の影響で一旦反落したが、中期成長力を評価する流れに変化はなく上値追いの展開だろう。   関東圏を中心に総合リユースショップと服飾専門リユースショップを直営とFCで展開している。関西圏への出店も開始して13年5月に総合業態の関西1号店・神戸新長田店、13年10月に服飾業態の関西1号店・尼崎店をオープンした。また13年11月には新業態の古着アウトレット1号店・ユーズレット久喜店をオープンした。13年12月末時点の店舗数は直営総合業態47店舗、直営服飾業態21店舗、新業態の古着アウトレット1店舗、FC総合業態4店舗の合計73店舗である。   今期(14年2月期)の業績(非連結)見通しは売上高が前期比15.7%増の92億40百万円、営業利益が同8.2%増の6億80百万円、経常利益が同8.2%増の6億92百万円、純利益が同1.2%増の3億76百万円としている。新規出店は10店舗の計画である。新規出店や既存店の好調で大型家電・家具の仕入増加に伴う運送コスト増加などを吸収する。第3四半期累計(3月~11月)の進捗率は売上高が72.3%、営業利益が79.9%、経常利益が80.8%、純利益が83.5%と高水準である。   月次売上(直営店の店舗売上、前年比速報値)を見ると、既存店は13年5月から13年12月まで8カ月連続で前年比プラスを維持し、特に13年11月は108.1%、12月は108.4%と高水準だ。衣料・服飾雑貨、電化製品、家具などを中心に好調な推移が期待され、通期業績増額の可能性があるだろう。   リユース市場は拡大基調であり、中期成長に向けて出店エリア拡大と新規出店加速、業態の多様化、家具・家電の出張買い取り強化、Web経由の販売・買い取り強化、新規事業(10年10月開始のブランドバッグ&ファッションレンタル事業)などの成長戦略を推進している。多店舗展開に向けて13年6月に物流センターを移転拡張した効果も寄与して、中期的に収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、昨年10月高値1785円から一旦反落したが、自律調整が一巡して水準を切り上げ、1月21日には1870円を付けて昨年10月高値を突破し、07年12月上場直後の高値1800円も一気に突破した。さらに1月23日には1980円まで上値を伸ばした。その後は全般地合い悪化の影響を受けて2月4日に1750円まで調整したが、素早く切り返しの動きを強めている。中期成長力を評価する流れに変化はないだろう。   2月7日の終値1863円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS135円85銭で算出)は13~14倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間18円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績のBPS745円53銭で算出)は2.5倍近辺である。日足チャートで見ると2月4日の急落は25日移動平均線がサポートラインの形となった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドに変化はないだろう。2000円台は射程圏だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
リサイクルショップのトレジャー・ファクトリー<3093>(東マ)の株価は、自律調整が一巡して昨年10月高値と07年12月上場直後の高値を一気に突破した。
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2014-02-10 09:15