戦闘機「MiG-35」は売れない!・・・「J-11」が販売戦で圧勝=中国メディア

 中国メディアの新浪網は23日「ロシアの『MiG-35』は戦闘機市場で中国にもっていかれる。『J-10(原文ママ。正しくはJ-11)』と比較して高すぎて買う者なし」と題する記事を掲載した。  ソ連崩壊後、ロシアの航空会社は統一航空機製造社に統合された。スホーイやミグ(ミコヤーンとグレーヴィチ)はいずれも、同社の傘下企業だ。  新浪網の記事は、まず「『Su-27』シリーズが国内外市場で華々しく地位を築いたのに比べミグの動きは冷戦後、よいところなし」と指摘。ミグの最近の話題としては、2007年に初飛行させた「Mig-35」に言及。インドはいったんは同機を126機購入するとしたが、11年には取り消し、欧州製戦闘機の購入を宣言したと紹介し、「MiG-35は惨敗した」とつけ加えた。  記事は、インドがMiG-35の導入を見送った理由として、同機のエンジンである「RD-33MK」が、1972年開発の「RD-33」であり、古い系統に属することと、同機のレーダーシステムに満足しなかったことを挙げた。  記事はさらに、ミグ社は毎年巨額の赤字を出し、政府の財務支援が常態化していると紹介。Mig-35についても、量産を行っていないことで価格引き下げができず、中国の「J-11」よりも1000万ドル(約12億3800万円)も高価と指摘した。  中国の「J-11」シリーズは、ロシアから輸入/ライセンス生産した「Su-27」を中国がロシア側の承諾なしに改良した機体だ。低価格で販売できる大きな理由は「基本部分の設計や実証をせずにすんだ」ことと考えるのが自然だが、同記事は触れなかった。  現在の世界において「最新式」のジェット戦闘機は「第5世代」に分類されている。米国が2005年に運用を開始した「F-22」、15年内に運用開始予定の「F-35」などだ。中国は自国で開発中の「J-20」や「J-31」を第5世代と主張している。  ロシアがスホーイ社が開発中の「T-50(PAK FA)」は第5世代とされる。新浪網は「T-50が空に舞い上がった時、ミグの飛行機がどこにいるのか、知れたものではない。その時までに、中国のJ-31がどれだけ製造されているだろう」と論じた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) Igor Dolgov /123RF.COM)
中国メディアの新浪網は23日「ロシアの『MiG-35』は戦闘機市場で中国にもっていかれる。『J-10(原文ママ)』と比較して高すぎて買う者なし」と題する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C) Igor Dolgov /123RF.COM)
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2015-06-24 18:30