テクマトリックスは戻り高値圏から急反落したが下値確認して反発のタイミング
■ストック型ビジネスの戦略的拡大を評価
情報サービスのテクマトリックス <3762> の株価は、全般地合い悪化の影響も受けて戻り高値圏から急反落した。しかしストック型ビジネスの戦略的拡大を評価する流れに変化はなく、下値を確認して反発のタイミングだろう。
ネットワーク・セキュリティ関連のハードウェアを販売する情報基盤事業、医療・CRM・EC・金融を重点分野としてシステム構築・クラウドサービスを提供するアプリケーション・サービス事業を展開している。ストック型ビジネスの保守・運用・監視サービス関連やクラウドサービス関連を強化し、ビッグデータ分析支援のBI(ビジネス・インテリジェンス)導入支援サービス、大規模EC事業者向けバックオフィスシステム構築ソリューション「楽楽ECインテグレーションサービス」の提供も開始している。
1月31日発表の今期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)連結業績は前年同期比0.6%増収、同29.9%営業減益、同28.8%経常減益、同2.6%最終増益だった。ストック型ビジネスの戦略的拡大に伴う人件費増加などで営業減益、経常減益だったが、売上高は第3四半期累計として過去最高だった。セグメント別売上高を見ると情報基盤事業は79億77百万円で同2.9%増収、アプリケーション・サービス事業は42億10百万円で同3.4%減収だった。純利益は繰延税金資産追加計上などで増益だった。
通期の見通しは前回予想(7月31日に純利益を増額)を据え置いて売上高が前期比4.6%増の175億円、営業利益が同3.7%減の11億50百万円、経常利益が同1.9%減の11億50百万円、純利益が同9.7%増の6億90百万円としている。ストック型ビジネスの戦略的拡大に向けた人件費増加などで営業減益見込みとしているが、情報基盤事業ではサイバー攻撃に対応した負荷分散装置や次世代ファイアウォール製品、アプリケーション・サービス事業ではEC関連受託開発の受注が好調のようだ。
株価の動きを見ると、13年6月安値468円を起点として着実に水準を切り上げ、1月23日には740円まで上値を伸ばす場面があった。その後は利益確定売りが優勢になり、全般地合い悪化の影響も受けて2月4日に536円まで調整する場面があった。ただし13年10月の直近安値534円に接近して下値を確認した形だろう。
2月7日の終値588円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円78銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円50銭で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS460円26銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると一気に26週移動平均線を割り込んだが長い下ヒゲを付けた。指標面に割高感はなく、下値を確認して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報サービスのテクマトリックス<3762>(東1)の株価は、全般地合い悪化の影響も受けて戻り高値圏から急反落した。しかしストック型ビジネスの戦略的拡大を評価する流れに変化はなく、下値を確認して反発のタイミングだろう。
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2014-02-10 09:15