マイクロニクスはストップ安売り気配、「battenice」で技術的な課題が存在
日本マイクロニクス <6871> は700円ストップ安の3130円売り気配。24日、グエラテクノロジー(GT社)と共同開発を進めていた二次電池「battenice」について、新たな研究開発体制を組むことになったと明らかにした。
「battenice」は電子の移動により動作する物理電池。従来のリチウムイオン電池に代表されるイオンの移動を伴う化学電池と比較して、より高速な充放電と、より高い出力密度が期待されているが、GT社の研究では現時点で目標仕様が達成されるかが定かでなく、マイクロニクスの開発計画に支障を与える可能性が出てきたという。マイクロニクスの特性評価でも、目標性能以外の性能の点で自己放電が大きいなどの技術的な課題が存在し、解決が容易でない可能性があるとした。
マイクロニクスはGT社以外のルートによる基礎性能向上のための研究強化が必要として複数の大学との共同研究を開始する一方、GT社との契約を切り替え、25日付で共同研究開発契約から、GT社が保有する特許などマイクロニクスに対するライセンス等に係る特許・ノウハウライセンス契約へ移行した。
大学などと連携して自己放電などの課題の解決のための研究開発を継続し、製品化を目指すが、コストなどの観点での検討も必要で、当面は高付加価値で利益の得られる応用分野での製品化を検討する予定。想定される市場が限られる場合は必要に応じて戦略を見直すこともあるとした。(編集担当:宮川子平)
日本マイクロニクスは700円ストップ安の3130円売り気配。
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2015-06-25 09:30