カナモトは地合い悪化の影響で一旦反落したが切り返しの動き

  建設機械レンタル大手のカナモト <9678> の株価は全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落する場面があったが、素早く切り返しの動きを強めている。建設関連ビッグプロジェクトで中期的に事業環境は良好だ。好業績に対する期待感が強く、昨年9月高値を目指す流れに変化はないだろう。   建設機械レンタルを主力として、海外向け中古建設機械販売、土木・建築工事用鉄鋼製品販売、IT機器・イベント関連レンタルなども展開している。北海道を地盤に東北、関東、中部、近畿、九州にも営業拠点網を拡充して全国展開を加速し、12年6月に道路建機レンタルと道路工事施工のユナイトを子会社化するなどグループ戦略やアライアンス戦略も強化している。   今期(14年10月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比6.0%増の1175億円、営業利益が同10.0%増の125億30百万円、経常利益が同9.2%増の120億90百万円、純利益が同4.1%増の60億50百万円としている。震災復興・除染関連工事、防災・減災関連工事、老朽化インフラ補修・更新関連工事、都市再開発関連工事などで建設機械レンタルの需要が高水準で推移する。会社見通しは保守的な印象が強く増額の可能性があるだろう。20年東京夏季五輪やリニア中央新幹線など建設関連ビッグプロジェクトが目白押しであり、事業環境は中期的に良好だ。   株価の動きを見ると、昨年11月直近安値2369円から反発し、1月21日には2805円まで戻して昨年9月高値2862円に接近した。その後は全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落し、2月4日には2391円まで調整する場面があった。ただし素早く切り返しの動きを強めて2月7日には2600円近辺まで戻している。リスク回避の換金売りが一巡したようだ。   2月7日の終値2595円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS182円77銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間30円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1513円49銭で算出)は1.7倍近辺である。週足チャートで見ると、サポートラインの26週移動平均線を割り込む場面があったが、下ヒゲを付けて切り返している。昨年9月高値2862円を目指す流れに変化はないだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
建設機械レンタル大手のカナモト<9678>(東1)の株価は全般地合い悪化の影響を受けて一旦反落する場面があったが、素早く切り返しの動きを強めている。
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2014-02-10 09:30