RIZAPが医療連携を加速、今年度100施設まで提携拡大し予防医療領域で協働
健康コーポレーション <2928> (札幌アンビシャス)の子会社でパーソナルトレーニングジムを展開するRIZAPは2015年6月25日、医療機関7施設との新たに医療連携サービスを開始すると発表した。RIZAPは今期中に医療機関提携先を100施設に拡大する計画。この取り組みによって、生活習慣病等のリスクが大幅に軽減することが期待される。また、RIZAPは今回の提携によって高齢者市場の一層の開拓を進め、新規入会者の50%以上を医療機関からの紹介をめざし、広告宣伝費用の削減等が進めば営業利益率の倍増も見込まれる。また、広告宣伝だけに依存しない売上が確保できることで、より安定した収益が見込まれ、同社のビジネスモデルが転換し、大幅に安定した高収益の体質に変わる可能性がある。
RIZAPは2015年2月から福岡県の医療法人有吉クリニックと密接に連携し、生活習慣病に対しるトレーニングの効果について医学的エビデンスの収集・蓄積を進める一方、毎月安定的にRIZAPプログラムへの紹介を得ている。医療機関との連携によって、トレーニング内容と健康数値の変化の関係を明確にし、そのデータに基づいて生活習慣病等の症状に応じたトレーニングメソッド等の開発につなげる考え。
今回、新たに東京の水道橋メディカルクリニック(千代田区西神田)、新宿メディカルクリニック(渋谷区代々木)、医療法人社団もかほ会 武蔵村山さいとうクリニック(武蔵村山市大南)、医療法人みなとみらい東京睡眠代謝クリニック新宿(新宿区新宿)、また、神奈川県の医療法人みなとみらい みなとみらいクリニック(横浜市西区)、福岡県の博多ひのきクリニック(福岡市博多区)、医療法人社団相生会ピーエスクリニック(福岡市博多区)と提携を発表した。医療機関の治療・管理と連携したトレーニングメニューの提供を行うことによって、医療機関だけでは限界があった肥満症など生活習慣病の改善を促す。
水道橋メディカルクリニックでは、「生活習慣病においては、多くの専門職が治療・管理にあたるチーム医療の重要性が注目されています。今回の提携を機に、医療の壁を越えた協働について模索していきたい」と期待のコメント。新宿メディカルクリニックでも「連携によって、RIZAPで行われているトレーニングとアドバイスがバージョンアップすることで、シニア世代にも健康だけでなく、若さと美しさを提供していくことに期待し、協力していきたい」と、また、博多ひのきクリニックは「RIZAPメソッドはゲストの食事と運動に徹底的に介入し、メタボリック症候群を防ぎ、理想的なボディメイクができ一石二鳥。新たな治療の選択肢として患者さんにお勧めしたい」とコメントしている。
今回の提携内容は、(1)医療機関の患者・人間ドック受診者からの送客、(2)シニア層向けの新サービスに関する助言・アドバイス、(3)豊富なデータを駆使し、医師の監修による医学的見地を活用した独自のエビデンス開発やRIZAPスタッフの医療関連知識の向上に対する取り組み――からなっている。
健康コーポレーションは、グループの事業コンセプトとして「心と体の健康」を掲げており、RIZAPによる医療連携サービスの拡充は、グループの“健康”領域での地位確立と事業拡大を一段と推し進めるとしている。また、足元の状況は、依然として多くの利用希望者が待っている状況に変わりなく、堅調に推移している。(編集担当:徳永浩)
健康コーポレーション<2928>(札幌アンビシャス)の子会社でパーソナルトレーニングジムを展開するRIZAPは2015年6月25日、医療機関7施設との新たに医療連携サービスを開始すると発表した。
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2015-06-25 17:45