バルクHDは分割落ち後安値水準から3連騰、M&Aによる新ビジネス展開を再評価
バルクホールディングス <2467> (名セ)は、1円高の210円と3営業日続伸し、昨年12月につけた株式分割(1対100)権利落ち後安値161円に並ぶ安値水準からの底上げを鮮明化している。今3月期第3四半期(3Q)決算の発表を前に、期初予想を上ぶれて着地した今期第2四半期(2Q)累計業績と今年1月31日を効力発生日に実施したM&Aを見直し下げ過ぎ訂正買いが増勢となっているもので、M&Aに伴う通期純利益の上ぶれ着地思惑も底流している。
■2Q業績は上ぶれ着地して期初の赤字予想が黒字転換
同社の2Q累計業績は、売り上げが期初予想より2000万円下ぶれたが、逆に利益が1000万円から900万円上ぶれ、経常利益が400万円(前年同期比40%減)、純利益が100万円(同82%減)と期初の赤字転落予想が連続黒字を達成した。マーケティング事業のセールスプロモーションや広告代理店事業の受注が、当初見込みより減少して売り上げが下ぶれたが、利益率の高い案件の獲得や原価費用の内製化などの事業経費の削減、その他経費効率の改善を進め利益は上ぶれ着地につながった。
3月通期業績は期初予想を据え置き、売り上げ14億3100万円(前期比36%増)、経常利益2500万円(同28%増)、純利益2200万円(同41%減)と売り上げ、経常利益は続伸、純利益は、減益転換を見込んでいる。純利益減益は、昨年3月に流通業界向けに商品販売促進事業を手掛けているマーケティング・システム・サービスの株式を所得したことによって段階取得差益が前期に発生、これが一巡することなどが要因となっている。ただ同社は、今年1月末に簡易株式交換によりハウスバンクインターナショナル(HBI社、京都府長岡京市)を完全子会社化しており、このM&Aの業績寄与などで今期3Q決算の動向が注目されるところとなる。
■M&AでBtoCビジネスに新規進出して収益基盤を拡大
しかもこのHBI社の子会社化は、これまで法人向け向けのBtoBビジネスを展開してきた同社にとって、初めて新規住宅の企画・設計・施工、リフォーム事業などを主力事業とするHBI社をグループ化、一般消費者向けのBtoCのビジネスを展開する土台となるもので、新規事業への進出、事業構造の改革を加速し収益基盤の拡大につながってくる。
株価は、昨年11月の2Q累計業績の上方修正を手掛かりにストップ高を交えて233円高値をつけ、ほぼ往って来いの174円安値からはHBI社M&Aで分割落ち後高値244円まで買い進まれ再調整している。昨年3月のM&Aでも株価は急伸しており、この連想を強めて分割落ち後高値奪回から一段の上値追いが想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
バルクホールディングス<2467>(名セ)は、1円高の210円と3営業日続伸し、昨年12月につけた株式分割(1対100)権利落ち後安値161円に並ぶ安値水準からの底上げを鮮明化している。
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2014-02-10 10:15