【今日のドル円】ギリシャ・ショックの影響見定め、欧州動向に注目

 ユーロ圏財務相会合は27日、ギリシャが求めていた金融支援の延長を拒否。これにより30日に迫っているギリシャの国際通貨基金(IMF)への資金返済は事実上不可能となった模様だ。ギリシャ政府は週明けの国内銀行の休業と資本規制の導入を発表しており、事態は切迫している。  本日はこの「ギリシャ・ショック」が日米欧の金融市場にどの程度の悪影響を及ぼすかが最大の焦点となろう。もっとも、これをもってギリシャが直ちにデフォルト(債務不履行)に陥ったり、ユーロ離脱を迫られるという訳ではない。大逆転の合意もギリシャの出方次第ではあり得るのかもしれない。  決して楽観視できる情勢でない事は確かだが、事前の見立てでは、「ギリシャがたとえデフォルトを引き起こしても国際金融市場への影響は限定的」との見方が優勢であったと思われる。本日の市場反応がそうした冷静なものならドル/円の下値は限られそうだ。  一方で、予想外に市場が動揺するようならリスク回避的な円高が進みかねない。ショックの震源地である欧州市場の動向は特に注目されよう。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ユーロ圏財務相会合は27日、ギリシャが求めていた金融支援の延長を拒否。これにより30日に迫っているギリシャの国際通貨基金(IMF)への資金返済は事実上不可能となった模様だ。ギリシャ政府は週明けの国内銀行の休業と資本規制の導入を発表しており、事態は切迫している。
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2015-06-29 09:15