銀行、証券などの急落目立つ、ギリシャ混迷で信用不安拡大を意識

 国内株式市場が全面安となるなか、金融株の下げ幅の大きさが目立っている。  午前11時時点の東証33業種値下がり率では、上位に銀行、証券、保険などが入った。主力銘柄では、みずほフィナンシャルグループ <8411> 、大和証券グループ本社 <8601> 、第一生命保険 <8750> などの下げがきつい。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が強まったことで国際的な信用不安の拡大が連想され、金融株のポジションをいったん外す動きが優勢となったようだ。  28日、ECB(欧州中央銀行)がギリシャに対するELA(緊急流動性支援プログラム)を拡大しないと発表すると、同国ではデフォルトに陥った場合の預金封鎖などを懸念した取り付け騒ぎが発生。その後、ギリシャ政府は国内銀行の営業を29日から停止し、資本移動を規制することを発表した。ギリシャは翌月5日の国民投票でEU(欧州連合)側が求める緊縮財政策の是非を問うとしている。(編集担当:松浦直角)
国内株式市場が全面安となるなか、金融株の下げ幅の大きさが目立っている。
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2015-06-29 11:00