オリックス生命、ハートフォード生命の吸収合併が完了し統合新体制でスタート
オリックス生命保険は2015年7月1日、子会社であるハートフォード生命保険を吸収合併する合併手続きが完了し、経営統合による新体制でスタートした。合併によって総資産は2兆3734億円(2015年3月末現在)となり、生保42社の中で22番目の規模。代理店販売と通販を主力としてきたオリックス生命に、銀行窓販で強みを持っていた旧ハートフォード生命が加わることで、販売チャネルが拡充。7月1日付でイオン銀行の保険取扱全店舗(104店)においてオリックス生命の主力商品である「医療保険 新キュア」、「医療保険 新キュア・レディ」の取扱いが開始されるなど、銀行窓販分野でのオリックス生命の存在感が高まっていきそうだ。
オリックス生命は、「医療保険 新キュア」や「死亡保険 ファインセーブ」などシンプルで分かりやすい保険商品を主力とし、インターネットでも簡単に申し込める利便性、価格競争力のある保険料などで保険契約件数を伸ばしてきた。一方、旧ハートフォード生命は変額個人年金保険を中心に銀行や証券会社を窓口として幅広い提携先を持っていた。現在、旧ハートフォード生命の商品については新規取扱いを行っていないが、過去の契約は契約内容を引き継いで継続している。合併によってオリックス生命は、旧ハートフォード生命が培ってきた銀行や証券会社との関係を活かし、医療保険やがん保険などの販路が拡大できる。
7月1日から始まったイオン銀行の保険取扱全店舗での医療保険の販売開始は、その先駆けともいえる動き。イオン銀行では、従来はイオン品川シーサイド店、イオンモール津田沼店、イオンレイクタウン店の3店舗で、オリックス生命の「医療保険 新キュア」、「医療保険 新キュア・レディ」、「医療保険キュア・サポート」、「定期保険ファインセーブ」、「終身保険ライズ・サポート」の5商品を取り扱っている実績がある。今回の経営統合によって、銀行等の窓販サポートの陣容が2倍以上に拡大したことで、一段と充実した販売サポート体制も整ったという。(編集担当:徳永浩)
オリックス生命保険は2015年7月1日、子会社であるハートフォード生命保険を吸収合併する合併手続きが完了し、経営統合による新体制でスタートした。
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2015-07-01 13:00