韓国が苦肉の中国人誘致策・・・日本のビザで「団体さん、いらっしゃい」=中国メディア

 中国メディアの広州日報は2日、中国や東南アジアからの旅行客を呼びこむため、韓国が査証(ビザ)の有効期限の延長や手続費用の免除といった一連の政策を発表したことを紹介した。  記事は、韓国法務部の1日の発表として、韓国は3月1日から6月30日までに発給された3カ月間有効のビザの期限を6カ月に延長するほか、7月6日から9月30日まで韓国は中国を含めた一部の国の旅行客を対象にビザ手続きにかかる費用約15ドル(約1800円)を免除すると報じた。さらに、日本が発給した団体旅行ビザを持つ中国人旅行客は韓国にビザなしで15日間滞在できることになると報じた。  続けて、広州日報の記者が広州市内の旅行代理店に確認したところ、いずれも韓国側から正式な通知は受け取っていないとしながらも、大手旅行代理店の関係者は「MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスの感染拡大を受け、韓国旅行は今も一時休止中」と述べ、今後もしばらくは様子見を続ける方針だと語ったことを紹介した。  さらに、広州市内の一部の旅行代理店では、韓国への旅行を申し込む市民はほとんどいないと伝え、現時点で9月に予定されている韓国旅行の催行も不透明と指摘。また、韓国側の動きについて、「ビザ免除ではなく、あくまでもビザの手続費用の免除であり、さらに対象が団体旅行客に限定されていることから、韓国旅行の喚起という点ではあまり大きな意味を持たない」と論じた。  中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)では、ビザの手続費用の免除という点に失望の声があがっており、「なんだ。ビザ免除じゃないのか」、「そんなことよりMERSは終息したのか?」という声があり、まずはMERSを抑えこみ、安心して旅行できる環境を取り戻すことが優先との指摘が見られた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) jackmalipan/123RF.COM)
中国メディアの広州日報は2日、中国や東南アジアからの旅行客を呼びこむため、韓国が査証(ビザ)の有効期限の延長や手続費用の免除といった一連の政策を発表したことを紹介した。(イメージ写真提供:(C) jackmalipan/123RF.COM)
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2015-07-02 16:30