驚愕のエイジング! 中国で摘発される「ゾンビ肉」・・・70余年の眠りからさめる=中国メディア

中国メディアの現代快報によると、海関総署(中国税関)が今年(2015年)になり力を入れている、消費期限を大幅に過ぎて残ってしまった冷凍肉、いわゆる「ゾンビ肉」の取り締まりで、6月23日までに全国で42万トンが押収されたことが分かった。国外で備蓄物資として保存されていた冷凍肉などを中国大陸部に密輸入したとされている。
特に多く見つかったのは広東省、広西チワン族自治区、天津市など。牛肉、鶏肉、豚肉、さらに鮭、銀タラなどもあったという。
多くは地方の中小都市の飲食店に流れていたが、北京などの大都市にも売られていたという。牛肉の一部は高級西洋料理店にも売られていた。多くの犯行グループが摘発されたが、インターネットで「取引プラットフォーム」を構築するなどしていたという。
広西チワン自治区南寧市での摘発では、冷凍時期が1967年と表示されている鶏肉があった。同自治区の捜査員によると、「これまで、一部国家の第二次世界大戦時の備蓄物資が密輸されたこともある。最近では国際的にも検査が厳しくなっているので明らかに減少しているが、古い冷凍品の密輸入は続いている」と述べたという。
密輸された冷凍肉の産地は米国、ブラジル、フィンランド、ドイツなどが多い。価格や商品名をごまかして、いったん第三国に持ち込まれ、そこから中国に密輸入されていたとされる。
広東省深セン市の警察関係者によると、ブラジル産の密輸冷凍肉の場合、1キログラム25元(約497円)で売られていた。中国国内産の場合50元(約994円)程度。密輸集団は同牛肉1トン当たり、2万元(約39万8000円)程度の利益を出していたという。
消費期限が大幅に過ぎた冷凍食肉は中国で「僵屍肉」と呼ばれている。「僵屍」は日本では広東語読みの「キョンシー」で知られる中国の妖怪。中国では「ゾンビ」の訳語としても使われている。とんだ「熟成ビンテージ物のゾンビ肉」問題で、中国人の食の安全に対する不信感は、さらに強まりそうだ。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)Katarzyna Białasiewicz/123RF.COM)
中国メディアの現代快報によると、中国では今年になり消費期限を大幅に過ぎた冷凍肉、いわゆる「ゾンビ肉」42万トンが当局に押収された。(イメージ写真提供:(C)Katarzyna Białasiewicz/123RF.COM)
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2015-07-02 17:45