ギリシャを心配している訳ではない!? 中国が恐れるのは自国経済への「とばっちり」=独メディア

 香港メディアの鳳凰網は2日、ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレの報道を引用し、ギリシャの債務危機が深刻化すれば「リスクが中国経済にも波及する可能性がある」と伝えた。  記事は、ドイツ経済研究所の関係者の話として、ギリシャ債務危機の解決に向けた努力が失敗に終わった場合、欧州経済の成長にとって大きな挫折となると伝えつつ、中国経済にとってもマイナスの影響が大きいと指摘した。  続けて、欧州では中国製品の需要が減少し、中国の輸出が減少すると指摘。中国が現在、外需主導型から内需主導型の経済へと転換を図っている段階であることを指摘し、輸出の減少は中国の経済モデルの転換にとって大きな圧力となると論じた。  さらに、ドイツ経済研究所の関係者が「ギリシャが仮にユーロ圏から離脱するとなった場合、中国のギリシャへの投資がどうなるのか注目に値する」と述べたことを紹介。中国はもともとギリシャを含めたユーロ圏への投資を通じて、EU市場への参入を図ってきたとしながらも、ギリシャがユーロ圏から離脱すればこうした狙いが崩れてしまうためだと論じた。  また記事は、ドイチェ・ヴェレが「ギリシャ債務危機は欧州各メディアがごぞって取り上げる大きなテーマである」と伝える一方、ギリシャからはるか遠くの中国では「ギリシャの債務問題自体よりも中国経済に与える影響のほうが注目を集めている」と指摘。最後に中国の華東師大国際金融研究所の黄沢民所長の話として「ギリシャは小国であるゆえ、中国への影響は大きくない」と論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
香港メディアの鳳凰網は2日、ドイツの国際放送局ドイチェ・ヴェレの報道を引用し、ギリシャの債務危機が深刻化すれば「リスクが中国経済にも波及する可能性がある」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,politics
2015-07-03 11:00