韓国経済は総崩れ・・・悪材料の「オンパレード」=韓国メディア
韓国メディアのNEWSISは6月30日、輸出と内需の不振で韓国国内の工業生産は3カ月連続で減少したうえ、MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス感染拡大に加えてギリシャのデフォルト危機に直面し国内外の悪材料が続出したことをうけ、韓国経済が危機的局面に入ったと報じた。
韓国統計庁は6月30日、産業活動動向を発表。5月の産業生産は前月比で0.6%減少し、3カ月連続で減少したほか、工業生産が3カ月以上減少を見せたのは世界金融危機が始まった2008年の8月―12月以来、約7年ぶりのことだと報じた。
続けて記事は、韓国国内の生産・消費・投資・輸出など、すべての指標で下降線を描いているとし、輸出不振は製造業の生産を急激に縮小させたうえ、5月の製造業生産においては「自動車がマイナス3.7%」「半導体がマイナス4.8%」「電気機器がマイナス5.4%」「機械装置がマイナス4.4%」など、輸出の主力製品の生産不振が続いていると伝えた。
また記事は、最近好調であったサービス産業も「マイナス0.5%」となり、この内、「卸売業・小売業がマイナス1.3%」「宿泊施設・飲食店業がマイナス1.1%」となるなど内需と密接に関係ある業種が大きく縮小したとも伝えた。
加えて記事は、消費と投資も足踏みしている状態だと指摘。家電製品などの耐久消費財で前月比「マイナス1.1%」の販売量の減少をみせたほか、設備投資においては機械投資が減少し、前月比「マイナス1.3%」減少したと報じた。
しかし、今後の大きな問題は、MERS感染拡大の影響が本格的に指標に反映された6月の景気萎縮がさらに深刻化する見通しであることだと指摘。記事によれば、このMERS感染拡大の余波で6月以降、韓国国民の消費・投資心理が以前よりも縮小し、旅行・レジャーに関連するサービス業が大きく鈍化すると懸念されているうえ、韓国企業の景況感はすでに、世界金融危機当時のレベルにまで低下していると伝えた。
加えて記事は、悪材料はこれ以外にもあると指摘。韓国の中央銀行である韓国銀行によると、6月の製造業の「景況判断指数(BSI)は66ポイント」を記録。現在の韓国の状況は世界金融危機の影響が広がった「2009年3月の56ポイント」につぐ、6年3ヶ月ぶりの最低値となったと報じた。
さらなる悪材料は、 下半期に予定されている米国の金利引き上げも「危険因子である」としたほか、「ギリシャのデフォルト(債務不履行)の危機」であるとし、ヨーロッパへの輸出が減少する見通しであることを紹介。これらの各種の悪材料で世界経済の回復が崩れる場合、輸出依存度が40%を超える韓国は大打撃を受けると報じた。
最後に記事は、最近の韓国の経済状況の急激な悪化について、国内外の経済研究機関らが今年の経済成長率を2%台に下方修正しており、これらを見ると、韓国経済は四面楚歌の状態であると伝えたが、韓国企画財政部の関係者は「経済が正常な回復軌道に復帰できるよう15兆ウォン(約1兆6000億円)以上の財政補強を迅速に推進する」とし「MERS被害サポートや輸出促進、観光産業の活性化など、分野別の対策も支障なく推進していく」と述べたと報じた。(編集担当:木村友乃)(写真はNEWSISが6月30日に投稿した報道の画面キャプチャ)
韓国メディアのNEWSISは6月30日、輸出と内需の不振で韓国国内の工業生産は3カ月連続で減少したうえ、MERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルス感染拡大に加えてギリシャのデフォルト危機に直面し国内外の悪材料が続出したことをうけ、韓国経済が危機的局面に入ったと報じた。(写真はNEWSISが6月30日に投稿した報道の画面キャプチャ)
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2015-07-03 11:15