中国で「千葉」が商標出願される 日本は建設的な対策を

千葉県の一部の地名が中国で商標出願されていることが報道されています。
この問題には「道義的な観点」と、「法的な観点」の2種の観点があります。
道義的な観点では、他国の地名を独占することはひどいことですし、偽物商品を販売されるかもしれませんし、高値で売り付けてくるかもしれません。
ただ、このような行為をする人を道義的に非難しても問題が解決しません。
法的な観点から言えば、中国商標法では中国国内で知られている外国の地名は登録できないとされています。東京やニューヨークぐらい中国国内で知名度があれば、この条文によって登録されません。しかし、日本の市町村レベルでは中国国内での知名度が低いため登録されてしまいます。
青森事件から何度も日本の地名が出願され登録されているという事態が生じています。異議申立などで取り消せるケースもありますが、そのためにはかなりのお金と時間がかかってしまいます。
このため、北海道などでは中国輸出用のロゴマークを作成し出願するなど予防をしています。道義的な指摘をするよりは、北海道のように事前に対策を立てたほうが建設的ではないでしょうか?(執筆者:鈴木 康介 提供:中国ビジネスヘッドライン)
千葉県の一部の地名が中国で商標出願されていることが報道されています。この問題は「道義的な観点」と、「法的な観点」の二種類の観点があります。
china,column
2015-07-03 11:15