中国株の急落・・・「巨大な金融リスク」=中国メディア

 中国メディアの新浪財経は2日、6月15日からわずか半月ほどで上海総合指数は5178ポイントから3795ポイントまで約27%も急落したと伝え、専門家の発言として「株価の急落によって人びとは“中国の夢(チャイニーズ・ドリーム)”に疑念を抱いてしまう」と報じた。  記事は、上海総合指数がわずか半月ほどで27%も下落したことに対し、「先進国では株価が20%下落した場合などに大暴落とされることが多い」と伝え、中国は先進国ではないにしても「27%の下落は大暴落と呼んでも差し支えない」と論じた。  続けて、上海総合指数の下落はあまりに急過ぎたとし、当初は「正常な調整」と思われたとしながらも、すでに1000ポイント以上も下落したことで金融システムに対する巨大なリスクであると認識され始めたと指摘した。さらに、中国の中央銀行である人民銀行や証券監督管理委員会、財政部などが株価安定のために対策を打ち出したとしながらも、「上昇に転じたのはわずか1日だけ」で、策の効果は「壊滅状態」と論じた。  一方で記事は、今回の株価急落に対し、「巨大な金融リスクをはらむもの」であるとし、対応に誤りがあれば「株式市場が崩壊」すると警告した。さらに、最悪の場合は拡大しつつある中国の中所得層が経済的に深刻な打撃を受けることになり、中国の習近平国家主席が掲げた「中華民族の偉大なる復興」を目指す統治理念「中国の夢」に対する疑念も生じ、社会の不安定化に繋がる可能性もあると指摘した。  さらに、アジア金融危機中における香港当局の対応や、世界金融危機に対する米国の対応を紹介したうえで、「株価の大暴落が起きた場合は手をこまねいて見ているわけにはいかない」と指摘し、中国当局もさらなる対策を打ち出すべきだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの新浪財経は2日、6月15日からわずか半月ほどで上海総合指数は5178ポイントから3795ポイントまで約27%も急落したと伝え、専門家の発言として「株価の急落によって人びとは“中国の夢(チャイニーズ・ドリーム)”に疑念を抱いてしまう」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-06 08:30