【本日注目の通貨ペア】ユーロ/米ドル:ギリシャと債権団の交渉進展期待は続くか

 5日にギリシャで行われた緊縮策受け入れの是非を問う国民投票が「否決」という結果となったことを受け、週明けのユーロ/ドルは窓を開けて下落して始まったが、東京市場中盤にかけては下げ幅を縮小した。  一旦はリスク回避の動きとなったものの、この国民投票が否決されてもギリシャと国際債権団の交渉が継続することもあって、一方向に下げ続けるほどの材料だとは受け止められなかった模様。  夕方時点でギリシャのバルファキス財務相の辞任が報じられて、ユーロが買い戻されている。このまま協議の進展期待が高い状態が維持されれば、一目均衡表の転換線(執筆時点:1.11146ドル)辺りまで上昇する事も十分に有り得るだろう。  ただし、バルファキス財務相が辞任したところで、ギリシャと国際債権団の交渉が急にうまく行く程、事は簡単ではない。市場があっさりと冷静さを取り戻し、先行き懸念を再度意識するような事があれば、再度、本日のオセアニア市場で付けた安値1.09700ドルを試す事も有り得る点も留意しておきたい。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
5日にギリシャで行われた緊縮策受け入れの是非を問う国民投票が「否決」という結果となったことを受け、週明けのユーロ/ドルは窓を開けて下落して始まったが、東京市場中盤にかけては下げ幅を縮小した。
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2015-07-06 18:15