韓国経済の「足かせ」・・・ギリシャ危機よりＭＥＲＳ感染＝中国メディア

　中国メディアの中国新聞社は６日、韓国メディアの報道を引用し、韓国開発研究院（ＫＤＩ）がこのほど韓国経済に関する報告書を発表したと伝え、ギリシャの債務危機が韓国経済に与える影響は限定的とし、むしろＭＥＲＳ（中東呼吸器症候群）コロナウイルスの感染拡大が経済回復の歩みを弱めていると論じた。 　記事は、ＫＤＩの報告として、ギリシャの債務危機は短期間で解決することは困難であり、今後も大きな不確定要素であるとしながらも、韓国の金融市場は２０１２年の欧州債務危機に比べれば安定していると伝え、ギリシャの債務危機による影響は限定的と伝えた。 　続けて、韓国のギリシャへの輸出は全体の０．２％に過ぎず、韓国経済に与える直接的な影響も大きくはないとする一方、ＫＤＩが報告書で「それでも韓国はギリシャの債務危機の動向に注視すべき」と指摘したことを伝えた。 　また記事は、同報告書では韓国の輸出が減少し続けるなかで、ＭＥＲＳによる影響が韓国経済の回復の足取りを弱めていると分析したことを伝え、モノの消費に比べ、サービスの消費がより大きな影響を受けていると伝えた。６月は百貨店などの売り上げが減少する一方、ネットショッピングなどの売り上げが伸びたと紹介。また、ホテルや旅行、レジャーといった業種でも売り上げが大幅に減少したと伝えた。 　さらに、同報告書では旅行やレジャーなどのサービス業が回復するまで一定の期間が必要と分析する一方、ＭＥＲＳが韓国経済に与える影響は徐々に小さくなりつつあると分析していることを紹介した。（編集担当：村山健二）（イメージ写真提供：（Ｃ） Ｓｕｎｇｊｉｎ　Ｋｉｍ／１２３ＲＦ.ＣＯＭ）