中国の「経済構造」は徐々に変化=中国メディア

中国メディアの金融界は5日、世界銀行がこのほど中国経済に関する報告書を発表したことを紹介し、「中国の経済成長は鈍化しつつも、持続的発展が可能な均衡のとれた成長の軌道へと移行しつつある」と分析したことを紹介した。
記事は、世銀が報告書において、中国経済は中低速ながらも持続的な成長を目指す「新常態(ニューノーマル)」に適応しようとしていると分析したことを伝え、世銀の予測を引用し、2015年の中国経済の成長率は7.1%、17年には6.9%にまで鈍化する見通しだと伝えた。
さらに、世銀のエコノミストの見解を引用し、「短期的に見た場合、中国経済の減速は中国政府による経済構造の調整および金融の脆弱性の解決に向けた努力の結果」であり、中長期的には「こうした努力が製造業が牽引する経済構造からサービス業が牽引する経済構造への転換につながり、投資から消費、輸出から内需への転換につながる」と報じた。
また記事は、中国政府がシャドーバンキングや地方政府の債務を抑制する政策を打ち出したことで不動産投資も減速しているとしながらも、「中国の経済構造は徐々に変化し始めている」と主張。製造業の分野では今なお生産能力の過剰といった問題を抱えているものの、銀行や保険といったサービス業の発展が著しいとしたほか、消費の伸びが投資の伸びを上回っていることは良い兆しであると論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
中国メディアの金融界は5日、世界銀行がこのほど中国経済に関する報告書を発表したことを紹介し、「中国の経済成長は鈍化しつつも、持続的発展が可能な均衡のとれた成長の軌道へと移行しつつある」と分析したことを紹介した。(イメージ写真は「CNSPHOTO」提供)
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2015-07-07 14:45