OBARA GROUPは今期上振れ期待も強く上値追いの流れ
■地合い悪化の影響受けたが素早く切り返し
溶接機器のOBARA GROUP <6877> の株価は、昨年来高値更新直後に全般地合い悪化の影響を受けたが、素早く切り返しの動きを強めている。今期(14年9月期)上振れ期待も強く、上値追いの流れに変化はないだろう。なお2月13日に第1四半期(10月~12月)の業績発表を予定している。
自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする研磨装置関連事業を展開している。溶接機器関連事業では、中長期的な市場拡大に向けて弾力的な供給体制を整備するため、中国(南京・上海)の設備能力を増強する計画だ。
今期(14年9月期)連結業績見通しは売上高が前期比1.1%増の390億円、営業利益が同4.5%減の60億円、経常利益が同19.7%減の59億円、純利益が同12.9%減の40億円としている。高水準だった前期との比較で自動車関連の設備投資需要が落ち着いた状況になるとして、保守的な見通しのようだ。ただし世界の自動車メーカーの設備投資は活発であり、研磨装置関連事業も半導体関連の設備投資が回復傾向を強めている。想定為替レートも1米ドル=98円60銭と保守的である。こうした状況を考慮すれば通期上振れの期待が高まる。
株価の動きを見ると、昨年11月中旬に動意付いて水準切り上げの展開となった。そして1月16日に3470円を付けて昨年5月高値3465円を突破した。その後は全般地合い悪化の影響も受けて反落し、2月4日に2885円まで調整する場面があったが、素早く切り返して2月10日には3300円近辺まで戻している。リスク回避の売りが一巡して上値を試す動きのようだ。
2月10日の終値3270円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS205円86銭で算出)は15~16倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.0倍近辺である。週足チャートで見ると2月上旬の調整は26週移動平均線近辺で下ヒゲを付けて反発し、13週移動平均線を回復している。サポートラインを確認した形であり、強基調に変化はなく上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、昨年来高値更新直後に全般地合い悪化の影響を受けたが、素早く切り返しの動きを強めている。
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2014-02-12 09:30