日経平均は2万円割れ後も下値模索、ギリシャ不安と中国株安で売り加速
8日の日経平均株価は前日比638円95銭安の1万9737円64銭と大幅に反落し、安値引け。約3週間ぶりに2万円の大台を割り込み、その後も下値を模索し、終値としては5月15日以来の安値を付けた。ギリシャ債務問題に進展が見られないうえ、中国株の急落を受けてリスク回避の売りが加速した。ドル・円が一時121円台まで下落したことも重しになった。
個別では、公募増資などで1株利益の希薄化が警戒された千葉興業銀行 <8337> やミクシィ <2121> が軟調。主力行に5000億-6000億円規模の融資枠を打診したと報じられた東芝 <6502> もさえない。15年12月期業績予想を下方修正したノーリツ <5943> も下落した。6月既存店売上高が前年同月を下回ったMrMax <8203> も安い。
中国株安を背景に、コマツ <6301> 、ユニ・チャーム <8113> など中国関連銘柄が急落したほか、中国からの旅行客が減少するとの見方もあり、三越伊勢丹ホールディングス <3099> 、ラオックス <8202> などインバウンド関連銘柄も売られた。
半面、CB発行による資金で自社株買いを実施する東和薬品 <4553> やSANKYO <6417> もしっかり。米ドローンシールド社と新規販売代理契約を締結した理経 <8226> はストップ高を演じた。(編集担当:宮川子平)
8日の日経平均株価は前日比638円95銭安の1万9737円64銭と大幅に反落し、安値引け。
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2015-07-08 15:00