【今日のドル円】中国懸念で100日線割れ、世界的な株の反発待ち

 昨日のドル/円は、NY市場で一時120.40円台まで下落して5月19日以来の安値を付けた。中国株の大幅下落が米国株に伝染し、米長期金利が低下したためドル安と円高の双方向に圧力がかかった。  米利上げ観測や本邦投資家の円売り意欲の強さなどから100日移動平均線(執筆時121.063円)付近を短期的な下押しのメドと見ていたが、意外にもあっさりと割り込んでしまった。世界第二位の経済規模を誇る中国の景気腰折れに対する懸念が強いという事かもしれない。  ただ、中国の家計資産のうち株式が占める割合は15%未満のため、株価の暴落が中国の実体経済に及ぼす影響はそれほど大きくないとの試算もある。株安を引鉄とした中国バブル崩壊への懸念はやや行き過ぎの感が否めない。  ドル/円も100日移動平均線を割り込んでの下落は一時的なものと見ている。本日のドル/円は、下げ止まりのポイントを探りつつ、世界的な株価の反発を待つ事になろう。(執筆:外為どっとコム総合研究所 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
昨日のドル/円は、NY市場で一時120.40円台まで下落して5月19日以来の安値を付けた。中国株の大幅下落が米国株に伝染し、米長期金利が低下したためドル安と円高の双方向に圧力がかかった。
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2015-07-09 09:15