まさかギリシャのユーロ離脱・・・そうなりゃ中国輸出業にとって「最悪のシナリオ」!

中国メディア・中国商務新聞網は7日、経済危機に瀕しているギリシャについて「ユーロ圏からの離脱という最悪のシナリオになれば、中国の輸出業は悪影響を受ける」と専門家が分析したことを報じた。
記事は、EUや国際通貨基金(IMF)が提案した援助計画案に対してギリシャ国民の60%以上が反対したことについて、中国政府・商務部研究院欧州研究部の姚鈴副主任が「この結果は以前に示された緊縮財政プランに対するものであり、今後欧州委員会、欧州中央銀行、国際通貨基金などがどう対応するかを見る必要がある」、「もしギリシャをユーロ圏から離脱させたくないのであれば、これらの機関はいくらか譲歩するだろう」とし、現状では「すぐにユーロ圏離脱、という話にはならない」と解説したことを紹介した。
また、その一方で姚氏が「もしユーロ圏離脱という『最悪の結果』になれば、中国とギリシャとの経済協力は直接ダメージを受けることになる」とも指摘、一たび脱退すれば同国の金融システムに激震が走ることは必至であり、山積みの債務、金融管制、銀行の破産など数年かけないと調整できない事態が発生すると分析したことも伝えた。
記事はさらに、中国企業が近年同国のインフラ建設に対して大規模な投資を進めており、同国の金融システムに激震が走れば各種プロジェクトに影響が生じ、さらには中国政府が掲げる「一帯一路」戦略下にある「中国-欧州陸海ライン」のスケジュールも滞ることになると論じた。
そして、同研究部の別の研究員が「ギリシャの離脱によって、ユーロ経済圏もダメージを受ける。そして、その余波が中国にも及ぶことを見逃してはならない」とし、ギリシャの離脱でユーロ経済圏が疲弊すれば、同域内おける中国製品に対するニーズがさらに低下することになり、「成長が鈍化した中国の輸出業にとっても悪いニュースとなる」と解説したことを併せて伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国商務新聞網は7日、経済危機に瀕しているギリシャについて「ユーロ圏からの離脱という最悪のシナリオになれば、中国の輸出業は悪影響を受ける」と専門家が分析したことを報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-07-09 11:45