日経平均終値は117円高、一時600円超下落も強烈に買い戻される
9日の日経平均株価は前日比117円86銭高の1万9855円50銭と反発。朝方は米株安や円高進行を受けて314円安で取引を開始した。連日の大幅安となったことで売りが売りを呼ぶ展開となり、午前9時半頃には622円まで下げ幅を拡大。ただ、さすがに売られ過ぎとの見方から、その後は一転して下げ渋る動きが強まった。上海株式相場が反発したことも市場心理の改善に寄与し、午後2時半過ぎには日経平均はプラスに転換。その後も買い戻しの動きが続き、この日の高値で引けた。
個別では、16年2月期業績予想を上方修正した良品計画 <7453> や、第1四半期の決算が材料視されたイズミ <8273> が上昇。富士山マガジンサービス <3138> 株式の売却益2.4億円を計上したユナイテッド <2497> や、15年8月期の純利益予想を上方修正したトーセ <4728> も買われた。
半面、インフラ関連案件で意図的な損失先送りが報じられた東芝 <6502> や、米子会社スプリントが財務上の問題を指摘されたソフトバンクグループ <9984> が下落。15年5月期業績見通しを引き下げた京進 <4735> や、大手証券が投資判断を引き下げた日本通信 <9424> も売られた。
業種別では、保険、電気・ガス、証券などが上昇。一方、陸運、パルプ・紙、海運は下落した。(編集担当:松浦直角)
9日の日経平均株価は前日比117円86銭高の1万9855円50銭と反発。
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2015-07-09 14:30